〜門司港レトロ〜

 門司港レトロは、福岡県北九州市門司区にある観光スポットです。JR門司港駅周辺地域に残る外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、ホテル・商業施設などを大正レトロ調に整備した観光スポットで国土交通省の都市景観100選を受賞しています。対岸の下関市唐戸や巌流島等との周遊ルートとして多くの観光客で賑わっています。
 1988年(昭和63年)から整備を開始、1995年(平成7年)3月にグランドオープンしました。順調に観光客数を伸ばし、2003年(平成15年)には対岸の下関市にある巌流島がNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の舞台になったことで、年間255万人の観光客を集めました。
 翌2004年(平成16年)には反動で前年を下回りましたが、焼きカレーが注目を集めていることもあり、2007年(平成19年)の観光客数は220万人(前年比+6万人)まで回復しています。
 2003年(平成15年)には、地区近辺4か所のバス停留所名に「レトロ」を冠したり(例:「桟橋通」→「レトロ桟橋通」)、門司港駅と門司区内の和布刈(めかり)地区を結ぶ周遊バスを運行するなど、バス利用者に対する利便性の改善を行っています。

それでは、門司港レトロを見て参りましょう。

門司港駅のホームです。


「安全の鐘」。1987年(昭和62年)4月1日に、九州旅客鉄道会社発足を記念して、列車の正常運転と、乗客の楽しい旅を願い設置されました。


SL28627号の主動輪です。


「幸福の泉」です。


門司港駅の改札口です。


改札口の横には、現在も門司港で活躍している人力車が展示されています。


「関門連絡船通路跡」です。


フェンスには、連絡船の写真もかけられています。


関門連絡船廃止時の写真です。


こちらは関門連絡船の当時の風景です。


「旧監視孔」。戦争末期、軍の命令で設置された渡航者の監視所跡です。門司港は外国航路寄港地のため、関門連絡船の通路は戦時下の不審者を監視する絶好の場所でした。


「帰り水」。この水飲み場は、駅が開業された頃に設置されたものです。
戦前の海外旅行者をはじめ、終戦後の復員や引揚の人達が、門司に上陸して安堵の思いで喉を潤したところから、誰いうとなく「帰り水」と呼ばれるようになったのだそうです。


大正時代の水洗便所です。便器の下に溝を掘って、水で流していたようです。当時としては画期的な設備でした。


「幸運の手水鉢」。1914年(大正3年)の門司港駅(当時は門司駅)建設当時から有り、戦時中の貴金属供出からもまぬがれ、現在も鋳造時の形を保っています。


改札を出ると……。



残念ながら、2018年まで駅舎の改修工事を行っていました。
工事が終わったら、また写真を撮ってきたいと思います。


ハーバーデッキ。奥に見えるビルは、門司港レトロハイマート(門司港レトロ展望室)です。


海峡プラザを門司港駅側から。


反対側の親水広場側から。


それでは、海峡プラザに入ってみましょう。


中には主にお土産屋さんが軒を連ねています。


中央は吹き抜けになっています。


お土産屋。ここでしか売っていない物も有ります。


2階から中央広場を。


親水広場。正面右側に見える黒っぽい建物は旧三井倶楽部の建物です。


晴れた日の景観は最高です。


旧門司税関の建物です。


旧門司税関の近くには、門司港レトロハイマート(門司港レトロ展望室)があります。



それでは今度は門司港駅側まで引き返し、小倉方面にほんのちょっとだけ足を伸ばしてみましょう。



関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)。


海峡ドラマシップの正面玄関です。


受付から、すぐに階段が伸びています。


右手には「海峡レトロ通り」の入り口がありますが、ここは後ほど……。


階段を上ると……。


正面に『こども広場』があります。


こども広場の右手には、河童の『もじたろう』のコーナーがあります。


ここでは、アニメーションも流されているほか、水木しげる氏の『河童の三平』の単行本なども置いてあります。


エンデバー号。探検家キャプテン・クックが乗った船として有名です。


ヴィクトリー号。1805年、トラファルガーの海戦で、ネルソン提督がフランス軍を破った時の旗艦です。



それでは今度は、海峡レトロ通りに行ってみましょう。



ここは、大正時代の門司をイメージしたエリアです。


各建物の中はお土産屋になっています。


門司が発祥の地と言われる「バナナの叩き売り」です。


北九州本線の路面電車です。1911年に門司東本町から黒崎駅まで開通し、その後1914年には折尾までの全線が開通しましたが、交通事情の変化により、現在では廃止されてしまいました。


客車内部では、当時の路面電車の歴史を振り返るVTRが上映されています。


運転席も再現されており、ハンドルなども動きます(当然ダミーなので、扉が開閉したりはしませんが)。



2階部分から1階部分を。






以上、門司港の紹介でした。


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