〜第9話 アームズマイクロン誘拐事件・後編〜
〜前回までのあらすじ〜 アームズマイクロン動物園から、動物型マイクロン達が誘拐された! こなた「……で、また今度限定クオカードの応募ハガキがつくから、保存用・観賞用・お布施用で同じ雑誌を3冊は買わないとねって思ってるわけだよ」 こなた「イエッサー!」 ナイトビート「お話し中すみません」 アカサカ「い、いきなりなんだよ、ナイトビート」 そして、その夜……。 ダージガン「せやな。……それはそうと、おかしゅうないか? こないだアームズマイクロンが誘拐されたっちゅうのに、警備の一人もおらへんなんて……」 ダージガン「ブラストリーダー!(催眠術バージョン)」 ダージガン「よっしゃ。ほんなら眠らせたところで、さっさと連れて行こか」 ダージガン「ボス〜、やったで〜!」 クライオテック「お前たち……ワシをからかっとるのか!? それのどこがゾリだ!」 ダージガン「え……? なんやこら!? ゾリの抜け殻に……」 クライオテック「ナイトビート!? どうしてここが分かった!?」 クライオテック「……ふふふ、はっはっはっはっは! さすがだナイトビート君。だが勝負はこれからだ。こちらには四匹のアームズマイクロンがおるのだ。 スラスト「ボクちゃん達、アームズマイクロンが装備できないブーン!」 クライオテック「なっ! なんとぉ!?」 ベーハーB「よくも我が園のマイクロン達を酷い目にあわせてくれたな! みんな、いくぞ!」 ベーハーB・アルクS・シエルGR「リンクアップ! スーパーコンボウェポン・ギャラクシーランチャー!」 ダージガン「何やて!? ナイトビートはアームズマイクロンを装備できるんかいな!」 クライオテック「クライオテック、ビークルモード!」 ナイトビート「逃がしませんよ!」 クライオテック「や、やばい……」 ズドドドドドドドドドドドドドドドド…… ベーハーB「ナイトビートさん、この度は本当に有難う御座いました」 ダージガン「今度は百円ライターの火から作ったエネルゴンキューブかいな……」 クライオテック「おい! アームズマイクロン動物園にシャドウマイクロンが入るらしいぞ! フムフム……」 スラスト「ダージガン〜……」 〜オシマイ。〜 戻る
グラビティプラネットボウガンを作り出そうと企むクライオテックの仕業だ!
果たしてナイトビートは事件を解決できるのか!?
アカサカ「ふ〜ん、いいお客さん……。なぁ、こなたちゃん。一枚でいいなら、ハガキだけあげようか?」
こなた「本当に!? いいの!?」
アカサカ「ああ。その雑誌ならオレも入荷分から自分用に買おうかと思ってたけど、クオカードは興味無いからね」
こなた「さっすが〜。持つべきものはオタク仲間だねぇ」
アカサカ「まぁ、こなたちゃん、いつもウチで買ってくれてるし……。でもあんまり余所で言うなよ?」
アカサカ(でもかがみちゃん達には言いそうだよなぁ、この子。……まぁ、いいけど)
アカサカ「どわっ!」
こなた「のわっ!」
ナイトビート「驚かせたのならすみません。実は店長さんにちょっくら用事がありまして」
アカサカ「用事?」
ナイトビート「正確に言うと、そちらのアルバイトの佐倉さんに、なんですが」
アカサカ「杏子ちゃんに? なんでまた」
ナイトビート「今、調査中のアームズマイクロン誘拐について、ちょっと協力して欲しいことがあるんですよ」
アカサカ「ああ、そのニュースならオレも新聞で読んだよ。なんでも、動物園からアームズマイクロンが誘拐されたんだって?」
ナイトビート「そうそう、その事件です」
こなた「な〜んだ。やっぱり現実の探偵が調べる事件って、殺人とかじゃないんだね。巧妙なトリックとかさ」
アカサカ「『探偵』って今の辞書で引いてみなよ。多分『興信所のようなもの』とか書いてあるからさ」
ナイトビート「…………」
再び深夜のアームズマイクロン動物園である。
ダージガン「いたいた、お目当てのマイクロンがおったでぇ」
スラスト「それじゃあ、さっさと連れて行こうよ」
スラスト「きっとボスがグラビティプラネットボウガンを作ろうとしてることに気づいてないんだブ〜ン。それならそれで好都合だブーン」
ダージガン「ま、ええか。ほんなら……」
ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ……
スラスト「了解〜。スラスト、トランスフォーム! ブーン!」
そして。
スラスト「ゾリも捕まえてきたブ〜ン! しかも今度は2匹だブ〜ン!」
スラスト「サソリバケるのブルークリアバージョンだブーン! ……でもこれはこれでレアな気がするブーン」
ナイトビート「やあやあ、思った通りにかかってくれましたね」
ダージガン「誰や!?」
ナイトビート「な〜に、簡単な事ですよ。そのゾリの抜け殻に、発信機を仕込んでおいたんです。
あとはその抜け殻とサソリバケるに佐倉さんお得意の幻惑魔法をちょいとかけてもらえば仕込みはOKって訳です」
果たしてアームズマイクロンで重武装した我々に勝てるかね?」
イエロー「……ま〜だ分かってないみたい」
ナイトビート「そうね……」
ダージガン「ボス、えらいこっちゃ!」
ナイトビート「そう。アームズマイクロンのグリップやマイクロンジョイントは5mm。彼らには持ち手の穴が5mmの者はいませんからね」
ガガ――――――ン!
アルクS・シエルGR「了解!」
スラスト「そんなぁ〜! 反則だブーン!」
クライオテック「いかん、退却! 退却だ!」
スラスト「スラスト、トランスフォーム!」
ダージガン「ダージガン、トランスフォーム!」
ドガガガガガガッ……!
クライオテック「また会おうナイトビートく〜ん……」
〜そして。〜
ナイトビート「なんのなんの。無事にアームズマイクロン達が戻って何よりです」
〜その頃。〜
クライオテック「嫌味を言うなよ。今にアイシドライトでもアンゴルモアエネルギーでもたらふく食わせてやる。……ん?」
ダージガン「当分は百円ライターかマッチの火やな……」