〜第56話 ザ・メガトロン・ショー〜

ピリリリリリ♪ ピリリリリリ♪

ガチャ……

ヴォル「お電話、有難う御座います。石丸書店ポルカサテメネ店、ヴォルがお受けいたします」

アカサカ「よぉ、ヴォル。ひっさしぶりぃ♪」

ヴォル「これはこれはマスター。ご無沙汰しております」

アカサカ<調子はどうだ?>

ヴォル「はい、特に問題なくやっております」

アカサカ<それは重畳。ところで、セカンド……ムロミはいるか?>

ヴォル「店長でしたら、今、八神堂の店長さんと組合会議に出ていらっしゃいます。夕方には戻られると思いますが……」

アカサカ<そっか。じゃあ、奴が戻ったら伝えて欲しいんだが……>

アカサカ「ああ、じゃあ頼んだぜ」

ピッ

アカサカ「さてと……」

アカサカ「もうすぐ始まるな」

ウエスト「店長、何かあるの?」

アカサカ「ああ。今日、新聞の番組欄に面白いタイトルが載っててさ。ドキュメント番組らしいけど」

ウエスト「ふ〜ん?」

アカサカ「お、始まったぞ」

(C.V.正宗一成)900万年前、巨大なセイバートロン星の議会が崩壊し、
サイバトロン達は、デストロン軍団の侵略を受けた!

中でも残虐で知られたのが、破壊大帝メガトロン!
これは、デストロン軍団の支配者の真実を追った、命がけのドキュメントである!

♪ブルーブルー ブルースカイ
ブルースカイ ブルーブルー♪

♪青空曇り空 雨降る涙空
どんな空にも 希望が流れる♪

♪心にお日様を 唇に歌を♪

♪今日も何か いいことが♪

♪羽があったらいいな
ブルースカイ ブルースカイ♪

♪空を飛べたらいいな
ブルースカイ ブルースカイ♪

♪あなたも夢を見るなら
大きなほうがいいかも♪

♪夢見る力で人は
あなたも 私も 誰でも♪

♪なにかになれる
ブルースカイブルー
ブルーブルーブルースカイブルー♪

議会崩壊から30万年。今から870万年前には、
デストロン軍団の名は冷酷の代名詞となった。彼らの王は、破壊大帝メガトロン!

強力な軍団を率いてセイバートロン星を席巻した!

ガチャ……

メガトロン「ダーリン、帰ったよ♪」

メガエンプレス「まぁ、あなた! お疲れになったでしょう?」

メガトロン「それほどでもないよ。アルティヘクスを片付けて来ただけだよ、楽なもんだ」

チュッv

メガエンプレス「まぁ。月並みな言い方だけど、本当に無事で良かったわ」

メガトロン「よいしょっと」

?「わぁ〜♪」

メガリゲーター「パパ帰ってた〜♪」

メガリゲーター「お帰りなさい♪」

メガトロン「やあメガリゲーター」

メガトロン「あそうだ、忘れる所だった。お土産があるぞ」

メガリゲーター「わぁ♪」

メガトロン「頭が良くなるようにね」

メガエンプレス「まあ、あなたったら♪」

フロウスペード「お帰りなさいませ、旦那様」

メガトロン「やあフロウスペード」

フロウスペード「あらら」

メガトロン「どうした?」

フロウスペード「デスザラス一派の連中が襲撃を始めちゃいましたよ」

メガトロン「全くしょうがないな、困ったものだ」

〜場面転換〜

アカサカ「なぁ、メガトロン。昨日のドキュメントなんだけどさ……」

メガトロン「……見たのか?」

アカサカ「まあ……」

メガトロン「知り合いに私生活を見られるとはな。恥ずかしいものだ。……サイバトロンの連中には言うなよ?」

アカサカ「……まぁ、いいけど」

〜場面転換〜

ヴォル「……との事です、店長」

ムロミ「へぇ〜。サレラシオも難儀なこって……」

フェル「どうすんのさ、店長」

ムロミ「決まってらぁ。八神堂の嬢ちゃんにも連絡しといてくんな」

ムロミ「事と次第によっちゃ、あたしらの街にも火の粉が飛んでくるかも知れねぇ。
慎重になるに越した事ぁ有りやせんぜ」




〜おしまい〜

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