〜第52話 銃剣乱舞!〜

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

マミ瀬利「はぁ、はぁ……」

ヘルワープ「シャァァァ……」

瀬利「なぁ、マミさんよ。今、どれくらい経った?」

マミ「そうね……15分、といったところかしら?」

瀬利「へっ、5分で片を付けるとか言ってなかったか?」

ヘルワープ「シャァァァ……口の減らねぇ小娘どもだ。お望みなら、とっとと終わりにしてやらぁ!」

〜場面転換〜

サンクラ「……という訳です、メガトロン様」

メガトロン「ふむ、成る程な……」

メガトロン「状況を」

サウンドウェーブ『書店メンバー、魔法少女4名突入。以後、動キ無シ』

メガトロン「そこを離れるな、サウンドウェーブ。情報収集を継続せよ」

サウンドウェーブ『了解』

メガトロン「部隊を連れてそちらに向かう。定時報告(ネガティブリポート)を10分おきに。以上だ」

サウンドウェーブ『畏マリマシタ、メガトロン様』

サイクロナス「メガトロン様。先日以来の戦争ですか? “マフィアごっこ”は身体が鈍っていけませんな」

メガトロン「さあな。用心に越した事は無かろうよ」

メガトロン「石丸書店……いや、アカサカにはでかい借りがある。放っとくわけにもいくまいよ」

メガトロン「デストロン軍団出撃。撃鉄を起こせ!」

〜場面転換〜

くれは「……星空さん、先に行ってください。どうやら彼女は、私のお客のようです」

ハッピー「でも……」

くれは「早く! 時間が経てば、それだけ佐倉さん達を助けるのが困難になります!」

ハッピー「……分かった。くれはちゃん、気をつけて!」

くれは「星空さん」

ハッピー「?」

くれは「暁美さん達の事……頼みましたよ」

ハッピー「うん! 任せて!」

タッタッタッタッ……

阿須葉「ふふふ、仲間の為に自分が残るとはご立派ですが、後悔しても知りませんよ?」

くれは「そちらこそ、私をなめてもらっては困ります」

チキッ

〜場面転換〜

アカサカ「そりゃあっ!」

ガキィィィッ!

サンダークラッカー「ぐわぁぁぁっ!」

汐莉「たああああっ!」

ドガッ!

デッドロック「ぐわっ!」

ガシャァァァン!

アカサカ「よし! 汐莉ちゃん、そろそろ決めようぜ」

汐莉「オッケ〜♪」

ビュゥゥゥゥゥン……

パシッ!

カシン、カシン、ソイヤ! カボス・オーレ!
イチ、ジュウ、ヒャク、カボスチャージ!


アカサカ汐莉「せーの!」

アカサカ汐莉「ダブル空破斬!」

バシュゥゥゥゥゥッ!

デッドロック・サンダークラッカー「!!」

ドガァァァァァァァァァァァン!

デッドロック・サンダークラッカー「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

シュウシュウ……

アカサカ汐莉「…………」

アカサカ汐莉「やったね♪」

コツンッ☆

アカサカ「さ、マミちゃん達の所に急ごうぜ」

汐莉「やっだぁ、そうだった! 急がないと!」

〜場面転換〜

マミ「はっ!」

ガン!

ヘルワープ「ふっ!」

ビュゥゥゥン……

チュィィィン!

マミ「また消えた!」

ヘルワープ「おらっ!」

ガキッ!

瀬利「くっ!」

マミ「築紫さん! 大丈夫!?」

瀬利「ああ、何とかな……」

ヘルワープ(シャァァァァ……。お前らはオレ様に指一本触れる事は出来ん!)

マミ「築紫さん!」

瀬利「……あいよ!」

ザッ……

ヘルワープ(背中合わせに立って死角を補い合うつもりか? 無駄な事だぜ!)

マミ「築紫さん、分かってるわね?」

瀬利「ああ。背中合わせに立ってるあたし達の死角。それは……」

ビュァァァァァ!

ヘルワープ「死ね!」

マミ「そこよ!」

ガンッ!

瀬利「はあっ!」

ダンッ!

ヘルワープ「なにっ!?」

瀬利「神剣無双流……」

瀬利「牛鬼(ぎゅうき)!」

ドガァァァァァァァッ!
ガン! ガン!


ヘルワープ「うがぁぁぁぁぁっ!」

スタッ!

マミ「やったわね、築紫さん」

瀬利「ああ!」

ヘルワープ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ドシャァァァッ!

マミ瀬利「!」

ヘルワープ「こ……こんなはずはねぇ! オレは最強の力を手に入れたんだ! てめえらみたいな小娘ごときに負けるはずはねえんだ! SARAの力を持つこのオレが! メガトロンと同じ力を持つこのオレが! これで負けたら……」

ヘルワープ「バカだぜーっ!」

ダッ!

瀬利「へっ、単細胞め。すっかり頭に血が上ってやがる」

マミ「決めるわよ、築紫さん!」

瀬利「あいよ!」

マミ「ティロ……」

瀬利「神剣無双流奥義……」

マミ「フィナーレ!」

ドォォォォォン!

瀬利「雷獣斬爪(らいじゅうざんそう)!」

ザシャァァァァァァッ!

ヘルワープ「うぎゃあああああああああああああああああああああああああっ!」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!

マミ「先に行った碧さん達が心配だわ。急ぎましょう」

瀬利「そうだな」

アカサカ「マミちゃん、瀬利ちゃん」

マミ「店長さん、七海さん」

瀬利「そっちは片付いたみてえだな」

汐莉「バッチリよ♪ それより、くれちゃん達は?」

マミ「先に行ったわ。私達も急がないと……」

〜場面転換〜

阿須葉「おや、もう終わりですか? そんなに早く死なれたら面白味に欠けますよ?」

阿須葉「折角だから見せて下さいよ。あなたが隠している“奥の手”を」

くれは「……いいでしょう、そこまで言うならお見せします」

くれは「ただし、“後悔しても知りませんよ”!」

阿須葉「!!」

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!

瀬利「! 今のは……」

マミ「あっちよ!」

くれは「う……」

汐莉「くれちゃん!」

汐莉「大丈夫、くれちゃん!?」

くれは「ええ、何とか……」

マミ「魔力の消費が酷いみたいね。早くグリーフシードを……」

くれは「いえ、大丈夫です。私にはもう、必要ないんです」

くれは「それより、星空さんが一人で戦っています。私達も早く助けに行きましょう」

マミ「分かったわ」

タッタッタッタッ……

瀬利「…………」

瀬利(……“もう必要ない”? どういう事だ? 魔法少女である以上、グリーフシードがいらない訳がねえ。それに、この気配……)

瀬利(何で“くれはから魔女の気配がしやがるんだ”?)

タッタッタッタッ……

ドクン……



〜つづく〜

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