〜第45話 枕元の一冊〜
ナレーション「枕元の一冊。今夜は立て板に水の朗読で、ウォルター・スコット作『赤い籠手』です」 スラッシュ「た、『たよう』……え、あ、『ゆうよう』……あ、ああ『夕陽』だ!」 スラッシュ「『夕陽はまた』、いや、ま、ま、ま、『まさに、ちんま』……いやいや『沈まんとして、遥かなるかんちょう』……いち、に……さん……山頂ね!『山頂を、やらし……照らしていた』」 スラッシュ「『パッパラパーが』……じゃなくて、『ラッパかんが』……『ラッパ吹きはエッチだ』……『エジンバラの、しろ』……え、え? いや、『エジンバラ』。エジンバラ城ですね」 スラッシュ「『じょう……城壁の、あ、あへー、うへー……上だ』……あ、ああ、上ですね! えー、『上に立ち、そのしる、しる』……」 スラッシュ「『汁が一杯だから』……」 スナール「…………」 スナール「『夕陽はまさに沈まんとして山頂を照らし、ラッパ吹きがエジンバラ城壁の上に立ち、そのシルエットがちんこう』……ちんこう、ちんこう……」 スナール「ちんこうって危ねぇな、おい。夕陽がちんこう……ちんく……」 スワープ「そりゃ『真紅』だよ」 スワープ「…………」 スワープ「『真紅の夕焼けに染まる。その影はうまなみ』」 スワープ「『馬並』!?」 スラッシュ「『馬なみ』って……」 スラッシュ「『りょうしゅ』……領収書!? 領収書ってなになに!?」 スラッシュ「『モットーの』……?」 スラッシュ「そして……粗相して……」 アカサカ「…………」 アカサカ「どこが『立て板に水』だよ。完全に『横板に餅』じゃねーか」 戻る
スラッシュ「では……」
スッ……
スナール「真紅……」
スワープ「いや、馬はでかい……」
スラッシュ「……『山並』!」
スワープ「ああ、『山並ににじむ』か!」
スラッグ「いやいや、『猟師が』!」
スラッシュ「あ、『猟師が』か!」
スナール「『もっと、もんて』……」
スラッグ「『モンテローザ』!」
一同「ああ、『モンテローザ』か!」
〜5分後〜
周囲「そそそそ」
スラッシュ「脱腸……」
ボムバースト「大胆!」
スラッシュ「『大胆不敵の鬼軍曹と、ブタの』……」
ピンポインター「部下!」
スラッシュ「あ、部下ね。『部下のマクドナルドは』……」
ウエスト「店長、どういう意味?」
アカサカ「辞書引け、辞書」
〜おしまい〜