〜第35話 納涼、百物語大会……?〜
ウエスト「という訳で……第いっか〜い……」 一同「…………」 さやか「いや、こんな時期にやられても……(注:1)」 ドラキュリア「そう言えば、ハッピーは? こういう事するなら、真っ先に食いついてきそうなのに……」 ハッピー「やだやだやだ! 絶対ヤダーッ!」 ウエスト「……って感じで、頑として拒否されちゃった」 ブラック「まぁ、いいか。それならば、俺様から行くぞ!」 ブラック「昔、旅の侍が道に迷っていた所、人里離れた荒野に一軒の人家を見つけたのだ。 ブラック「その人家は二階建てで、部屋の奥にあったのは……階段(怪談)」 ドガッ! バキッ! ゴスッ! 一同「いい加減にしろーっ!」 ウエスト「全く……。それじゃあ、メガトロン。何か聞かせてよ」 メガトロン「怖い話……そうだな。セイバートロンにいた頃の話なんだが、エネルギー切れ寸前で、 さやか「……ごめん、メガトロン。どこが怖いのか全く分かんないんだけど」 メガトロン「これで怖くないと言うなら、お前が何か話してみよ、娘!」 さやか「これは、見滝原で本当にあった話なんだけど……」 ドシュッ! ザシュッ! ブスッ! さやか「アンタねー! 誰に向かって物を言ってんのよ!」 宮子「はいはーい! ほんじゃ次、宮子行きまーす!」 宮子「これは、私が実際に体験した話なんだけど。ある夜、眠れなかった私は、 宮子「素足でゴキブリを踏んづけちゃった」 宮子「いや〜、あの時の感触と言ったら、『プチッ』とも『クシャッ』ともつかなくて……」 こなた「そんじゃ、次は私が」 こなた「これは、私が本当に体験した話なんだけど、ある嵐の夜、いつもみたいにパソコンでゲームをしてたんだ。 こなた「そのアイテムのデータだけが消えちゃったんだ! キャーッ、怖いーっ!」 ウエスト「ほんとにもう……。それじゃ、今度はボクね。これは、本っっっ当に怖い話だから」 ウエスト「ある路線に、『魔のトンネル』って呼ばれてるトンネルがあったんだ。 杏子「……なぁ、それのどこが怖い話なんだ?」 ドラキュリア「本当に……どこが百物語大会なのよ」 ドラキュリア「そうねぇ……。これはアタシが羽車町にいた頃に聞いた話なんだけど、その人、深夜の2時頃に目が覚めたの。 ドラキュリア「それでその次の日も、その次の日も同じ時間帯に目が覚めたの。 ドラキュリア「それで、気になった友達がその人の家に行ってみたら、その人、 ウエスト「んー、でも期待してた程じゃなかったね」 ドラキュリア「この話を聞いた人、みんな一週間以内に同じ体験をしてるのよね。だから、貴方達も気を付けてねって話」 一同「…………」 メガトロン「スタースクリーム! 夜の見回りに行くぞ! 基地内に怪しい老婆が侵入しておるやも知れん!」 戻る
杏子「納涼、百物語たいか〜い……」
ドラキュリア「しかも何、この面子……」
ウエスト「もう、みんなノリが悪いなぁ! 折角集まったんだから、『ぬ〜○〜』並の怖い話をしようよ!」
注:1 ブログ掲載時は9月半ば
ウエスト「ああ、ハッピーなら……」
ドラキュリア「ふ〜ん、意外……」
侍が一夜の宿を借りようと、扉を叩くと中から歯の抜けた不気味な老婆が現れた。
侍が事情を話すと、老婆は『それはお困りでしょう』と侍を家の中に通したのだ。すると……」
一同「すると……?」
ブラック「ぐぇぇぇぇぇ……」
メガトロン「ワシか!?」
補給も届かない状態でガデプの群れに囲まれた事があったが、あの時は全くベアリング(肝)が冷えたわい」
メガトロン「何だと!? 包囲戦で補給が届かないなど恐ろしくてたまらんぞ!」
さやか「ふふん、いいよ。聞いてビビるなよ〜?」
ブラック「ひいっ! か、顔が怖い!」
ブラック「きゅぅぅ……」
水でも飲もうと思って、暗闇の中、台所に行ったんだ。そしたら……」
一同「そしたら……?」
ドラキュリア「分かった! もういい! もういいから!」
ウエスト「それ以上聞きたくない! 聞きたくない!」
そしたら、ちょうどレアアイテムを見つけた時に雷が落ちて……」
一同「そりゃアンタだけや!」
一同「ごくり……」
それで、ある日の深夜、とある夜行列車が、そのトンネルを通過したんだ。……おしまい」
ウエスト「パソコンの前のみんなの反応が怖い」
一同「知るかそんなもん!」
ウエスト「とにかく、最後はドラキュリアお願い」
それで、ふと窓の外を見てみたら、前の道に服も髪も肌も白いお婆さんが立ってたんだって」
そしたら、日に日にお婆さんがだんだん近づいてきてたんだって。それで、ある日友達の所にその時間に電話がかかってきて、
『今、窓の前にお婆さんが……』って一言言ったら電話が切れちゃったの」
首に絞められた跡みたいな黒い手形があって死んでたんだって」
一同「うわぁ……」
さやか「怖いっちゃ怖かったけどね〜」
ドラキュリア「いや、この話には続きがあってね……」
ドラキュリア「え!? いやいやいや、そんな事ある訳ないじゃない!
って言うか、怖い話しようって言ったのアンタ達でしょ!? 落ち込まないでよ〜!」
〜そして〜
スタスク「……はぁ(汗)」
〜おしまい〜