〜第29話 超烈車戦記!〜

ファイター「はぁ、お茶が美味しいなぁ。やっぱり日本茶はいいねぇ」

ドジラス「ファイター、お煎餅もあるよ」

ファイター「お、サンキュ」

ブラック「……ファイター」

ファイター「なんだ、ブラック?」

ブラック「『なんだ』じゃ中曽根! 何をお前は人の家でくつろいどるんだ!?」

ドジラス「親分……」

ウッカリー「親分、ちゃぶ台の上は行儀悪いよ……」

ファイター「ご挨拶だな、ブラック。せっかくシルバー様から新兵器を預かってきたと言うのに……」

ブラック「シルバー様から?」


〜場面転換〜

ビーッ! ビーッ! ビーッ!

300X「どうした、何事だ!?」

ウィンダッシュ「博士! 街中に、突然謎の列車が現れたとのことです!」

300X「謎の列車?」

ウィンダッシュ「スクリーンに出します!」

ピッ!

つばさ「なんだありゃ!? 線路も無いのに走ってるぜ!」

300X「おそらく、またブラッチャーのメカだろう。よし! ヒカリアン、出動だ!」

一同「了解!」

300X「ウィンダッシュ、ウエストにも連絡を!」

ウィンダッシュ「はい!」

〜場面転換〜

ドジラス「親分、このクライナーすごいですねぇ。線路も無いのに走れるなんて」

ブラック「おう! さすがはシルバー様の新兵器なのだ! このまま街中を好き放題に走り回って、
人間どもの通行の邪魔をしてイヤ〜な気分にしてやるのだ! ぬわっははははははは!」

のぞみ「そこまでだ!」

ブラック「ん?」

ウエスト「道路を好き勝手に走って人々を困らせようだなんて……」

ファイヤー「そんな悪事、ロードヒカリアンの私が許さん!」

スター21「燃えてるな〜、ファイヤー……」

ブラック「ふふん、来たな脇役。行くぞお前達!」

ドジ・ウカ「ブラッチャー!」

ブラック「黒鉄変形!(と書いて、『ブラッチャール・チェンジ』と読ませたいのだ♪)」

ジャキィィィィン!

ババァァァァァァァァァァン!

ブラック「ぬわっははははは! どうだ驚いたか!?」

ファイヤー「これは!」

ウエスト「ブラッチャーの列車が、ロボットになるなんて!」

?「ウエスト〜!」

ウエスト「!」

ゴォォォォォォォッ……

ウエスト「スカイガルーダ! ってことは……」

ケンタ「ウエスト、遅れてごめん!」

ウエスト「ケンタくん! よぉ〜し……」

ウエストケンタ「ガルーダ・チェーンジ!」

ガシャン! ジャキン!

ウエストケンタ「ライトニング・イン!」

ウエストケンタ「ライトニング・ガルーダ!」

ウエスト「こうなったら負けないぞ! 行くぞ、ブラッチャー!」

ブラック「しゃらくさい! かかって来んかい!」

ウエストケンタ「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ガシッ!

ウエスト「なにっ!?」

ブラック「ぬはははは! クライナーロボのパワーをなめるなよ!」

ブラック「これでもくらえ! クライナー・パンチ!」

ガシッ!

ウエスト「くっ!」


こうして、巨大ロボット同士の激しい戦いは、30分にわたって続いた。
そして、ついに!(C.V.正宗一成)

ブラック「クライナー・ダブルキーック!」

ドガァァァァァン!

ウエストケンタ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ガシャァァァァァァァァァァァァァァン!

ブラック「ふふふ、ここまでだな、ガルーダ」

ウエスト「くっ……」

ピーッ! ピーッ!

ブラック「ん、なんだ?」

ウッカリー「親分、ファイターから通信だよ」

ブラック「なんだ? 今、俺様たちは忙しいのだ。もう少しでガルーダをボコボコのケチョンケチョンに……」

ファイター『あ〜、お楽しみのところ悪かった。いや、一つお前に伝え忘れていた事があってな』

ブラック「何をだ?」

ファイター『そのクライナーロボ、試作品で稼働時間は30分が限界だから気を付けろよ?』

ブラック「……へっ?」

ファイター『30分を過ぎると、機体の各パーツに負担がかかりすぎて、機能停止に陥るんだ』

ブラック「いいっ!?」

ピキーン!
ブチッ!
(破滅の音)

ドジラス「お、親分! クライナーロボが動きません!」

ウッカリー「機能停止しちゃってるよ〜!」

ブラック「し、しまった! もうとっくに30分過ぎていたのだ!」

ケンタ「ウエスト!」

ウエスト「うん! なんだかよく分からないけど、チャンスだ!」

(ガルーダ必殺技のBGM)

ジャキン! ガシャン!

ゴォォォォォォォォォォォォォ……

ウエストケンタ「今日は新必殺技ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ブラック「わわ、ちょっと! タンマ! やめてちょーだい!」

ウエストケンタ「ライトニング・フレスベルグ(神鳥)!」

ブラック「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!

ドジ・ウカ「ぼくらの将来……」

ブラック「暗いなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

キラン!

ケンタ「危なかったね、ウエスト……」

ウエスト「うん。ボク達も、もっともっと強くならないと……」

のぞみ「今回は何とか我々が勝つことができた。だが、油断は禁物だ!」

つばさ「そうだな。けど、どんな奴らが攻めてきても、オレ達は負けねえぜ!」

ファイヤー「ああ!」

ケンタ「みんな……(汗)」

ウエスト「なんか、美味しいところを持っていかれちゃったね……(汗)」

〜場面転換〜

?「ん〜っふっふっふっふ。ブラックエクスプレ〜ス君はまた失敗ですカ。これはいよいよワタシの出番のようだねぇ。
ふっふっふ、はーっははははははははは! あははははははははははははは!……ゲホッ、ゴホッ!」




〜おしまい〜

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