〜第25話 なんばしょっと!? 数字の反乱！〜
ブラック「さぁ〜って、そろそろ『笑ってようがす！』の時間なのだ〜♪」 ？「ブラックエクスプレスよ……」 シルバー「ブラックエクスプレス」 シルバー「良いか。人間たちは、『数』に支配されておる」 ドジラス「親分とおんなじだね」 ブラック「成程成程……わっかりました、シルバー様！ 今度こそ、人間たちを不幸のどん底に叩き落として御覧に入れます！」 ハッピー「きゃああああああああああああああああああっ！」 杏子「どうした、ハッピー!?」 ハッピー「体重が増えてたの〜〜〜っ！」 インペラー「なんだ、そんな事ッスか。脅かさないで欲しいッス」 ハッピー「そう言えば杏子ちゃんって、結構食べてる割に太らないよね。太りにくい体質なの？」 ブラック「見ろ、お前達。この数字混乱メカ、『ナンバー・ショット君』にかかれば、地球の数字はメッチャクチャになるのだ♪」 ブラック「さ〜、ナンバー・ショット君！ お前の力をみせてやるのだ！」 ピピピピピピピピピピ…… ピピピピピピ…… パッ！ シャープネル「……おい、これ、マジかよ？」 宮子「ケーキが一個２円!? それじゃ、百個ちょうだ〜い♪」 ハート「どうなってるのかな？ ウチの食堂のメニュー、値段がむちゃくちゃになっちゃって……」 ヒロ「ルンルルンルル〜ン♪」 ブラック「ふっふっふ、人間たちめ。狙い通り混乱しておるわ。ぬわっはっはっはっはっは！」 のぞみ「また性懲りもなく悪い事をしているな!?」 ウッカリー「まずいよ、親分！」 ブラック「数字を混乱させる事ばっかり考えてて、ヒカリアン対策するの忘れてたのだ。ぬはははは……」 つばさ「相変わらずアホだな、お前ら！」 Ｅ３つばさ「！ アニキ、危ない！」 ？「おっと、そこまでだ、ヒカリアン」 ？「危ないところだったな、ブラック」 ブラック「誰だっけ？」 ？「ファイターだファイター！ お前の同僚のブラッチャール・ファイターだ！ 典型的なボケをかますんじゃない！」 ファイター「コホン。という訳で、初めましてヒカリアン。私はブラッチャール・ファイター。シルバー様の部下の一人だ。 ファイター「さ、ブラック。ここは私が引き受けてやる。お前達は作戦を続けろ」 Ｅ３つばさ「あ、待て！」 ブラック「わっせ、わっせ……」 ？「見つけた！」 ハッピー「キラキラ輝く未来の光！ キュアハッピー！」 ハッピー「数字をおかしくしたのはあなた達ね！ おかげでどれだけの女の子が悩んだと思ってるの!?」 ハッピー「問答無用！ 体重計の目盛を増やされた乙女の怒り、受けてみなさい！」 ハッピー「プリキュア・怒りの乙女パ――ンチ！」 ファイター「！ ブラック、やられたのか……」 ファイター「ヒカリアン、今日はここまでだ。また会おう。特にＥ３つばさ、今度はもっと、腕を上げておけよ。それじゃあな」 ハッピー「きゃああああああああああああああああああっ！」 杏子「なんだ、なんだ!? 今度はなにがあったんだよ、ハッピー!?」 ハッピー「あいつを倒したのに、体重変わってなかったのー！」 ハッピー「……はぁ」 ハッピー「みんな……」 ハッピー「じゃ、なんかおごって♪」 ハッピー「だって、ずっとガマンしてたんだもん♪」 宮子「ヒロさん、どったの？」 戻る
ブラック「ん？」
ブラック「これは！ シルバー様！」
シルバー「作戦は進んでいるか、ブラックエクスプレス？」
ブラック「えーっと、その……」
シルバー「……ふん、そんな事だろう。ならば、私が一つ作戦を伝授してやろう」
ブラック「作戦……？」
ブラック「数……ですか？」
シルバー「そう。成績、財産、年齢、その他もろもろだ」
ウッカリー「おんなじだね」
シルバー「つまり『数』を制すれば、人間たちを制することが可能という訳だ。わかるか、ブラックエクスプレス？」
シルバー「うむ。期待しておるぞ。ああ、それからな、今回はお前達に応援を送っておいた。そ奴と協力して作戦を進めるがよい」
ブラック「応援……ですか」
〜場面転換〜
インペラー「何かあったッスか、ハッピー先輩!?」
ハッピー「た……た……」
杏子・インペラー「た？」
杏子・インペラー「……は？」
ハッピー「そんな事って何よ！ 女の子にとって体重って、学校の成績よりも大切なんだから！ ね、杏子ちゃん？」
杏子「まー、そうかも知んないけどさ……」
杏子「あー、まぁ、そんなところかな……（まさか、魔法で体型維持してるなんて口が裂けても言えねえよなぁ）」
〜場面転換〜
ドジラス「ナンバー・ショット君？」
ウッカリー「……ああ、『なんばしよっと（注：１）』ってダジャレね」
注：１「なんばしよっと」→博多弁で「何をしてるんだ」という意味。
ナンバー・ショット「ナンバー！」
ボンブシェル「これ以上高くならない内に買いだめしとくか？」
グリドン「ちょっと待てって！ 一個２円でなんて売れねえよ」
ブラーボ「全く、どうなってるのかしら……？」
サニー「なんや、マナん所もかいな。ウチん所もや。ホンマどうなってんねん……」
ゆの「ヒロさん嬉しそうですね。何かあったんですか？」
沙英「なんか、体重が一気に３キロ減ったんだって」
ウッカリー「ところで親分、シルバー様が言ってた助っ人ってまだ来ないのかな？」
ブラック「まぁ、いいんでない？ 作戦も順調に進んでるし……」
？「ブラッチャー！」
ブラック「ん？」
ブラック「うげ、ヒカリモノ！」
ドジラス「早くヒカリアン達をやっつけないと……」
ブラック「実は……このメカ、武器何にもついてないの」
ドジラス・ウッカリー「は？」
ドジラス・ウッカリー「ズコ！」
Ｅ３つばさ「覚悟しろ！」
キキキュゥン！
ドガァァァン！
ブラック「お前は！」
？「どべっち！」
ブラック「ぬわっははは、ただの挨拶代りではないか。相変わらず真面目なんだから、もう」
本来は地球方面軍ではないんだが、シルバー様の命令で、ブラック達のサポートにやってきた、という訳だ。以後よろしく」
ブラック「おう、頼むのだ！」
ファイター「おっと、お前達の相手は私だ。って……ん？」
Ｅ３つばさ「何だよ」
ファイター「お前は……そうか。Ｅ２の末の弟か。しばらく見ない間に立派になったな」
Ｅ３「なに？ あんた、兄貴の事知ってるのか？」
ファイター「知ってるも何も、ヤツとは幼馴染の腐れ縁だ。折角だ、あいつの弟がどれ位なのか、試してやる」
ドジラス「親分、ここまで来れば大丈夫ですね」
ブラック「そうだな」
ブラック「ん？」
ブラック「……はい？」
ドゴォォォッ！
ブラック「ぶへぇっ！」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァッ！
ドジラス・ウッカリー「体重計なんて……」
ブラック「知らないのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」
こうして、ハッピーの活躍（？）によって、混乱された数字は元に戻った。
……のだが。
ハッピー「あ……あ……」
杏子「……なんだ」
インペラー「じゃあ結局、ブラッチャーは関係なかったんスね」
杏子「ハッピー、体重なんか気にすんなよ」
インペラー「そうッス。育ち盛りなんッスから」
ウエスト「そうだよ。ハッピーは今のままで十分可愛いんだからさ」
一同「あららら……」
ウエスト「あのねぇ……」
ちなみに。
沙英「それがね、体重が前より一気に増えてたんだってさ」
ゆの「あらら……」
ヒロの体重については、ナンバー・ショット君が関与していた事は言うまでもない。
〜おしまい〜