〜第14話 魚が消える日〜
ハッピー「ねぇ店長、お腹すいた〜……」 アカサカ「もしもし、ゴールド寿司さん? 出前をお願いしたいんだけど。……え、今日は休み? なになに……魚が入ってこないって?」 コンボイ「マリンマスター、エアハマー、応答せよ。別に変わった事は無いか?」 マリンマスター「こちらマリンマスター&エアハマー。海上は特に怪しいものはありません。どうぞ」 サイバーシャーク「こちらサイバーシャーク&スクーバ。海中も特に怪しいところは……」 サイバーシャーク「おや?」 サイバーシャーク「ヘイヘイヘイ、スクーバ。ありゃ、デストロンのシーコンズじゃねえか」 タートラー「お? まだ捕まえてない魚がいたのか。シーコンズ、捕獲作戦開始だ!」 サイバーシャーク「野郎、ぶっ飛ばしてやる!」 サンダーウイング「やぁ、パソコンの前のみんな元気かな?……あぁいいんだいいんだ。 サンダーウイング「さて、ここは一体どこなのかという疑問を抱いているだろうけれど、ここは私自慢の海底基地だ。 ヘプター「あの……サンダーウイング卿。先ほどから誰と話しているのですか?」 タートラー「サンダーウイング様〜」 タートラー「見てくだせえ。今度はこんなに立派なサメとダイオウイカを捕まえてきましたぜ」 ヘプター「……って、バカ! そいつらサイバトロンじゃねぇか!」 サイバーシャーク「サイバーシャーク、変身!」 シャトルガンナー「へっ、たった二人でオレ達とやりあおうってか!?」 メガストーム「お前達、絶対に逃げられないんだぞ!」 マリンマスター「マリンマスター、トランスフォーム!」 ダウロス「何人来ようと同じ事よ! やれ、タートラー!」 タートラー「了解! 集まれぇっ!」 タートラー「合体!」 タートラー「キンンンンンンング、ポセイドン!」 ガキョン! ジャキン! ズォォォォ…… ガシッ! ズバァァァァァァァァン! キングポセイドン「叩き潰してやるぜ!」 マリンマスター「よし、援護する!」 ?「おおっと、待ちな!」 イクスガンナー「お前はオレが相手をしてやるぜ!」 イクスガンナー「覚悟しな、元デストロン!」 メガストーム「お前達、何をもたもたしてるんだ!?」 メガストーム「こうなったら、オレが一気に片づけてやるんだぞ! トランスフォーム!」 メガストーム「喰らえ!」 ダウロス「あ……バカ! こんな所でそんなもん撃ったりしたら……」 ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…… キングポセイドン「おい、今の砲撃で基地の壁に穴が開いて浸水し始めたぞ!」 スクーバ「我々も脱出するとしよう!」 シャトルガンナー「 サンダーウイング卿、早く脱出を!」 マリンマスター「トランスフォーム!」 ハッピー「うわぁ〜、美味しそう♪」 戻る
ウエスト「ボクも……」
アカサカ「ん〜、じゃ、出前でもとるか」
二人「やったー!」
市場という市場から、魚をはじめとする海産物が姿を消してしまった。事件を不可解に思ったコンボイ司令官は、早速サイバトロン戦士たちに調査を命じたのだった!
コンボイ『了解した。何かあったら、すぐに知らせてくれ』
マリンマスター「了解!」
コンボイ『どうした、サイバーシャーク?』
スクーバ「うむ、確かに……」
スクーバ「待ちたまえ、サイバーシャーク。どうやら奴らは、我々がサイバトロンだと気付いていないようだ。ここはひとつ……」
サイバーシャーク「成程。普通の魚のふりをして、わざと奴らに捕獲されて基地を突き止めるって作戦だな?」
スクーバ「その通りだ。どうだ、なかなかイカす作戦だろう?」
サイバーシャーク「よっしゃ、乗ったぜ!」
〜場面転換〜
私の名はサンダーウイング。デストロンの一軍団を率いる卿(ロード)だよ」
今回海から魚たちが消えてしまった理由だけど、これは勿論、私の作戦だ。
海産資源を抑えてしまえば、人間たちの経済は大打撃を受けるからね。
そこで我々は、エネルギーと引き換えにして、海産資源を返却してやるという訳だ。
どうだい、エネルギーばかりに目の行ってるメガトロン君やストラクサス君には思いもよらない作戦だろう?」
サンダーウイング「おお、君達は我が配下のヘプター君にシャトルガンナー君。一体どうしたのかね?」
シャトルガンナー「いえ、またタートラー達が獲物を捕まえてきたので、その報告をと思ったんですが」
サンダーウイング「おお、そうかね」
タートラー「……うそ!?」
スクーバ「フッ、ばれてしまっては仕方がない。いくぞ、サイバーシャーク!」
サイバーシャーク「おうよ!」
スクーバ「スクーバ、変身」
?「二人じゃないぜ!」
メガストーム「……なぬ?」
エアハマー「エアハマー、変身!」
ヘプター「別働隊か!」
シーコンズ「ウキャキャキャキャキャ!」
スクーバ「みんな行くぞ!」
サイバーシャーク・エアハマー「おう!」
マリンマスター「!?」
マリンマスター「いいだろう、相手になってやる、元サイバトロン!」
ジャキィィィィィン!
ドゴォォォォォォォン!
ドッガァァァァァァァァン!
オーバーバイト「サメハダー!」
ロブクロウ「エビフリャー!」
クラーケン「エイヒレー!」
ヘプター「何やってんだよこのバカ公爵!」
メガストーム「誰がバカなんだぞ!」
ヘプター「バカだからバカっつっただけだろ! バカバカ、大バカ!」
イクスガンナー「そんなことより、早く逃げようぜ!」
エアハマー「そうだな。これで奴らの計画もおじゃんだし……」
サンダーウイング「仕方ない。メガストーム君には、あとでしっかりとオシオキしないとねぇ。全員、退避したまえ!」
スクーバ・サイバーシャーク・エアハマー「ビーストモード!」
こうしてサイバトロンの活躍によって、海産資源をまるごと奪取してしまおうというサンダーウイングの野望は阻止されたのであった!
ディケイド「いいのか、店長? 高くついたんだろ?」
アカサカ「いいよ、たまには。店長としては従業員をねぎらうのも業務の内ってな」
杏子「やったぜ!」
〜おしまい〜