〜大濠公園〜

 大濠公園は福岡市中央区にある、福岡県営の公園で、国指定の名勝に指定されています。また、同公園を町域とする同区の町名でもあります。
 慶長年間、黒田長政が福岡城を築城する際、博多湾の入り江であったこの地を外堀として利用し、その後、1927年(昭和2年)にここで開かれた東亜勧業博覧会を機に造園工事を行い、1929年(昭和4年)、県営大濠公園として開園しました。
 総面積が約40万平方メートル、内約21万平方メートルが池であるという、全国でも有数の水景公園です。
 池を貫くように島がいくつか存在し、それぞれが橋でつながっているので、中央部を経由して池全体を渡ることが出来ます。付近には福岡城址(舞鶴公園)、福岡市美術館、NHK福岡放送局などがあり、福岡市民の憩いの場として親しまれています。
 池の周囲がほぼ2km(正確には1921m)ときりの良い距離のため、サイクリングやジョギングをする人も多く見られます。春には近隣の舞鶴公園や西公園とともに、花見の名所ともなっています。また、毎年8月1日(雨天の時は翌日)には、西日本大濠花火大会が開催されており、福岡市の夏の風物詩として知られています。

 では、大濠公園を見て参りましょう。

福岡市営地下鉄・大濠公園駅の3番出口から出てきます。


大濠公園の入り口です。


門にも大きく「大濠公園・福岡県」と彫られています。


石畳を進むと……


大濠公園に出ました。


池の周囲。ジョギングコースやサイクリングロード、水路などがあります。写真左側の空き地に、かつてはフランスレストラン「花の木」が有りました。
新婚旅行中のマリリン・モンローとジョー・ディマジオがロイヤル中州本店時代に立ち寄った時のテーブルと椅子がそのまま使われ、2013年5月31日まで営業していたのですが、老朽化のため、同日をもって閉館しました。


ボート乗り場です。以前はボートハウスの建物がありました。


ボートハウスのスワンボートです。


「観見橋」。昭和2年3月竣工です。


鳩以外にも、水鳥がたくさんいました。


これだけ近くで撮っても逃げません(笑)。


観月橋から、先程のボート乗り場を。


観月橋を渡ると柳島です。


柳島から観月橋を。


「浮見堂」。島からちょこんと突き出ています。


正面から。


浮見堂から向こう岸を眺めます。


「松月橋」。昭和2年3月竣工です。


松月橋を渡り、今度は松島に上陸します。


この歌は、都へ帰ろうとする、あるいは唐や新羅に派遣される宮人が、送ってきた人と、この荒津の浜で別れを惜しんで詠んだものなのだそうです。


松島にある休憩スペース。藤の枝が屋根の役割を果たしています。


武道館が見えます。


こちらは福岡市美術館です。


「茶村橋」。やはり昭和2年3月竣工です。


茶村橋を渡ると最後の島、菖蒲島に着きます。


菖蒲島から「鴨島」が見えます。個人的にちょこんと一つだけ小さめの島があるのがお気に入りです(笑)。


「皐月橋」。これだけは平成元年3月竣工です。


池の周囲に、野鳥の保護・観察のために造られた森があります。


陸地から先程の島々を。


近くには児童公園も有ります。


大濠公園能楽堂です。


能楽堂の看板(?)。


おまけ。大濠公園駅の構内にはジョアン・ミロ作「ゴシック聖堂でオルガンを聞いている踊り子」があります。
ちなみにこれ、少なくとも25年以上、この場所にあります。



大濠公園でした。



戻る