第78話 復讐のスイッチバック

脚本=荒木憲一
演出・絵コンテ=広川和之
作画監督=山田浩之
●ストーリー
 箱根芦ノ湖を訪れるのぞみとテツユキ。彼らは「ヒカリアンの幽霊が出没する」という情報の真偽を確かめる為、出動したのだ。
 しかし、途中で天気が崩れてくる。
 一方のぞみ達よりも先にパワーブロックを奪取せんとブラッチャー達も来ていたが、彼らは幽霊の姿に驚いて、崖から転落してしまう。
 その内に雨も降り出し、のぞみ達は空き家で雨を凌いでいた。そこへやって来たのは、ロマンスカーとあさぎり。彼らは幽霊の噂を確かめに来て、道に迷ってしまったらしい。
 実は幽霊の正体は彼らの古い友人、ベルニナである可能性があるという。話を聞くと、三人は仲良く暮らしていたが、ある日ベルニナがあさぎりを懸けてロマンスカーに勝負を挑み、敗北。それ以来、行方をくらませてしまったらしいのだ。
 その時、あさぎりが突然高熱を出す。のぞみとテツユキは屋敷の中から彼女にかける毛布を探して来たが、戻ってみるとロマンスカーの姿が無かった。のぞみがロマンスカーを探しに外に出ると、そこではロマンスカーとベルニナが向き合っていた。
 他方ブラッチャー達はテツユキ達のいる空き家に辿り着くが、テツユキが被っていたお面に仰天して再び逃げ出す。
 さて、幽霊の正体は、果たしてベルニナだった。彼はロマンスカーに敗れた日から山にこもり、修行を積んでいたのだ。そうして彼が身につけた必殺技は、スイッチバック。たまたまその場に出くわしたブラッチャー達を一撃で吹っ飛ばしたその技の威力に、ロマンスカーは驚く。
 ベルニナは再びスイッチバックを繰り出そうとするが、そこにあさぎりが割って入った。それを見たベルニナは、「幸せにな……」と言い残すと去って行くのだった。
●登場キャラクター(太字は初出、斜体は本編未登場)
のぞみ、ウィンダッシュ、ロマンスカー、あさぎり、ベルニナブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、テツユキ
●今日の一言
「友達じゃない。みんなで、仲良くしてたじゃない!」(あさぎり)
●一口メモ
・のぞみとテツユキは、ハイキングスタイルで芦ノ湖を歩いていた。
・ヒカリアンの幽霊の目撃情報は5件。
・空き家にたどり着いたブラッチャー達は、テツユキが被っていたお面に驚いて逃げ出した。その後、ベルニナのスイッチバックに出くわして吹っ飛ばされた。
・ベルニナはボロボロの柔道着を着ていた。
・幽霊の正体は、ヒカリゴケで発光するベルニナだった。
・ベルニナの「スイッチバック」は、木と木の間を三角飛びし、上空から拳を見舞う技。

戻る