第62話 九谷焼の決闘

脚本=荒川憲一
絵コンテ=上島 光
演出=広川和之
作画監督=山田浩之
●ストーリー
 パワーブロックを捜して石川県金沢市までやって来たのぞみ達。彼らは陶芸家の雷鳥を尋ねるが、家の中庭では雷を発する子供のヒカリアンが見事な焼き物を作っていた。
 その見事な仕事ぶりに驚く300X達。彼は雷鳥の孫で、サンダーバードと言った。すぐに仲良くなるウエストとサンダーバードだったが、雷鳥もパワーブロックの事は知らなかった。
 ただ、昨日同じ事をブラッチャー達が聞きに来たらしい。
 そのブラッチャー達は、旅館でタダ飯を食べた罰に一週間のただ働きをさせられていた。そんな中で、ウッカリーは女将が大事にしている一千万円の皿を割ってしまう。そこでブラックは計略を巡らす。
 その後雷鳥の元で陶芸体験をしていたのぞみ達の元に、ウエストが息せき切って帰ってくる。どうやらブラッチャー達にさらわれたらしい。
 ブラックは、サンダーバードに女将の皿と同じ物を作ってくれと頼むが、サンダーバードはブラック達の焼き物を作って遊ぶばかり。
 のぞみ達はサンダーバードが起こす雷の音を察知してダムにやって来るが、水中からスモークジョーに乗ったブラックが現れる。
 スターダストストリームでスモークジョーを撃退したのぞみだったが、直前に脱出したブラックは暗黒鉄球で攻撃を仕掛けてくる。だが、のぞみがそれを避けたところ、外れた鉄球はダムの壁を破壊。たちまちダムは決壊し、水があふれ出す。
 その危機を救ったのはウエストとサンダーバードだった。ウエストはダムの穴に粘土で栓をし、サンダーバードが電撃でそれを固める。
 ダムの壁には、見事な巨大な九谷焼皿の壁が出来上がった。無事戻ってきたサンダーバードだったが、ブラッチャー達が作らせようとしていた皿は、以前女将に頼まれて雷鳥が作ったイミテーションだった。
 しかし、そんな事は露とも知らないブラッチャー達は、何とかお金を稼ぐためにサンダーバードが作った自分達の人形を売り続けるのだった。
●登場キャラクター(太字は初出、斜体は本編未登場)
のぞみ、300X、ウィンダッシュ、救急あずさ、ウエスト、サンダーバード、雷鳥ドクターイエロー、つばさ、マックス、E2、E3、つばめブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、スモークジョーテツユキ、ミナヨ、未知アンナ
●今日の一言
「皿、割れた……」(のぞみ)
●一口メモ
・雷鳥は九谷焼で有名な陶芸家。
・雷鳥は日本家屋に住んでいる。表札まで付けている。
・サンダーバードはウエストと同じく喋れない。
・サンダーバードは、自らが発する電撃で焼き物を焼く。
・サンダーバードの焼き物は、焼く前に着色しなくても、焼いた後は勝手に塗装されている。
・雷鳥は私生活では抹茶色の作務衣を着ている。
・サンダーバードは、焼き物に要する数日の行程を数秒でこなす事が出来る。
・ブラッチャー達は団体客の宴会に紛れ込んで料理を食べた。その後ブラックがカラオケを始めた為、バレた。
・と言うか、普通は宴会に紛れ込んだ時点でバレないか?
・ブラックはダルマ型の起き上がりこぼしでウエスト達の気を引いた。
・ウエストは雷鳥の皿を割って「サンダーバードがさらわれた」と伝えたが、割った皿はその後どうなったのか。
・スモークジョーに乗っているブラックのバイザーが、フレーム部分まで赤くなっていた。
・ブラックは決壊したダムの水で流された。
・ウエストはダムの穴にただ粘土の塊を詰めただけだったのに、サンダーバードが電撃を当てると皿が焼き上がった。
・でも電気がエネルギー源のヒカリアンなのに電撃を発するサンダーバードって、まさかエネルギーが漏れてるのか?
・サブタイトルよ、「九谷焼」は分かるが「決闘」はなんじゃい。

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