第50話 宇宙特急トライZ

脚本=荒木憲一
作画監督=本橋秀之
演出・絵コンテ=亀垣 一
●ストーリー
 線路を走っていたのぞみは、突然光に包まれる。気がつくと、そこはベッドの上。今のは夢だったのか? のぞみは親友のトライZに夢の事を話す。彼は「今の仕事に何か不満でもあるのか」と尋ねるが、のぞみは「そんな事は無い」と返す。彼らは宇宙エクスプレスの試験車両なのだ。
 その日も宇宙空間での飛行テストに向かう二人。
 ふとトライZと初めて会った時のことを思い返そうとするのぞみだったが、何故か思い出す事が出来ない。「どっちが宇宙特急に採用されても、オレ達はずっと親友だ」と話していた二人だが、その時のぞみは誰かに呼ばれて気が遠くなる。
 一瞬誰かが目に映るが、すぐにのぞみはベッドの上で目を覚ます。トライZによると、テスト中に意識を失ってしまったらしい。しかし、のぞみは夢の事が気になっていた。
 さて、これはブラッチャー達の仕業。対象者の夢を自在に操る事の出来るドリームマシンで、のぞみを夢の世界に閉じこめてしまおうという魂胆なのだ。
 一方夢の中ののぞみは、これが夢である事に気づく。自分が夢の中に作られた存在であると知ったトライZだったが、にわかには信じられず走り去る。
 のぞみは戸惑いつつも、夢の中の東京駅上部に開いた出口に向かって駆け出す。
 のぞみが目を覚ましそうになったのを察知したブラックは、夢の中で建物を怪物に変えてのぞみを襲わせる。怪物をやり過ごしたのぞみだったが、今度は隕石が彼を襲う。
 それを救ったのはトライZだった。どうして、と問うのぞみに、トライZは「オレ達は、親友だろ?」と笑い返す。
 トライZはのぞみを出口に導き、夢の中に消えていく。
 目を覚ましたのぞみは、夢の中の親友に思いを馳せるのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、ドクターイエロー、つばさ、救急あずさブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、スモークジョートライZ
●今日の一言
「さよならだ、のぞみ! また……」(トライZ)
●一口メモ
・のぞみは夢の中ではSPEXという組織に所属している。
・トライZは試験車両一号。のぞみは試験車両二号。
・バーチャルドリームマシンは、パラボラアンテナの付いた隕石マシン。やはり今まで通りスモークジョーの上部に設置されている。
・ブラックはマシンで、埋蔵金を掘り当てて借金の一部を返済する夢を見た。
・トライZとのぞみの過去については、ブラッチャーは設定しなかった。その為、のぞみはこれが夢である事に気づいた。
・悪夢の怪物は、ハニワのような目と口がついたドロドロ。ピンクと黄緑の二体が出現した。スカイサンデー一発でやられた。
・ドリームマシンは過負荷で爆発した。

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