第34話 怪盗X見参

脚本=井上敏樹
絵コンテ=目巻裕二
演出=大関雅幸
作画監督=谷口嘉浩
●ストーリー
 ある日、銀行に妙なロボットが現れ、金を出すように行員を脅すが、ロボットは迫力不足な上にすぐ逃げ出してしまう。怪盗Xと呼ばれるこのロボットの本名はイタダキンガーといい、ドジラスが操縦していた。
 ドジラスは手始めに普通の民家を物色する事にするが、子犬に吠えられただけで逃げ出してしまう。新聞を読んだのぞみ達は「被害が出ていないんならいいんじゃないの」と気楽なものだったが、ポリスウィンは警官の血がたぎるのか、怪盗Xを捕まえてやると意気込む。
 一方ドジラスはヒーヒーカレーに犯行予告を送る。ポリスウィンは何を思ったか、これは自分への挑戦状だ、と解釈。呆れるテツユキとのぞみだったが、そんなこんなで犯行予告時間の午後2時がやって来る。
 イタダキンガーは店内に煙玉を投げ込み、その隙にレジを開けるが、何故かレジからはヘビのオモチャが飛び出し、驚いたイタダキンガーは逃げ出す。のぞみ達はイタダキンガーを追いかけるものの、見失ってしまった。
 次にドジラスは自動販売機の小銭を狙い、ポリスウィン達は張り込む。地図を逆さまに見ていたため、一瞬出遅れたポリスウィンだったが、すぐに怪盗Xの前に現れる。
 二人の戦いが始まるが、そこに「泥棒!」の声が。ドジラスは「人のシマを勝手に荒らしやがって!」と泥棒を追いかけ始める。逃げる泥棒は鉄塔を登り、イタダキンガーもそれに続くが、泥棒はうっかり盗んだ金庫を落っことして、金庫はイタダキンガーに直撃する。
 その隙に追いついたポリスウィンは、ポリストレーラーで泥棒を逮捕。握手を交わす二人だったが、中身がドジラスだとバレてしまい、またしても追いかけっこが開始されるのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、300X、ドクターイエロー、救急あずさ、ポリスウィン、ポリストレーラーブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、イタダキンガー(ブラッチャーロボ5号)、テツユキ、ミナヨ
●今日の一言
「怪盗と言えば、予告状だろ?」(ドジラス)
●一口メモ
・イタダキンガーは『ルパンIII世』のアニメに出てきたロボットに似ていて、胸に赤い字で「X」と書かれている。頭のプロペラを回して空を飛ぶ。
・イタダキンガーが最初に入ったのは「あさり銀行」。
・あさり銀行の近くに「大友日立証券会社」。
・ドジラスは漢字が書けない。
・ポリスウィンは「怪盗Xは、『怪盗対名警官』の図式にある種の陶酔感を得ている」と推理した。テツユキ達はそれを聞いて呆れていた。
・ヒーヒーカレーの壁には鳩時計がかかっている。
・ヒーヒーカレー内部に充満した煙が一瞬で消滅した。
・ドジラスがヒーヒーカレーの次に狙ったのは、寿町4丁目・柴田酒店の自動販売機の小銭。犯行は夜中。
・イタダキンガーの装甲は、パトリボルバーの弾丸を弾ける。
・泥棒「おじさんね、おじさん」 ポリスウィン「お兄さんと言いなさい!」何の話だ。
・今回で、ポリスウィンの逮捕失敗回数は60回。

戻る