第14話 恐竜大騒動!

脚本=荒木憲一
絵コンテ・作画監督=広田正志
演出=日下直義
●ストーリー
 新しいヒカリアンのウエスト。彼はひかりも驚く程のスピードを見せるが、突然停車してしまう。何事かと驚くひかり達だったが、ウエストはただ居眠りを始めただけだった。彼はまだ赤ん坊なのだ。
 その時突然こだ爺が現れ、「ウエストが泣く時、災いが起こる!」と予言する。後日、再びウエストの走行試験が開始されるが、ひかりはこだ爺の言葉が気になっていた。
 そんな時、線路を走るウエストの前にきび団子が。ウエストはきび団子を食べ始めるが、その瞬間ミナヨごと捕獲網にかかってしまう。ブラッチャー達の罠だ。
 のぞみ達はブラッチャーと戦おうとしたものの、丁度鳴りだしたミナヨのポケベルの音を聞いて、ウエストは大音声で泣き出す。気がついた時、テツユキ達は何故か恐竜時代にいた。ウエストの鳴き声が時空を歪ませ、近くにいた彼らを巻き込んでタイムワープしてしまったのだ。
 一同はブラッチャー共々、肉食恐竜に追いかけられる。一方プテラノドンに捕まっていたミナヨは、目を覚ました途端悲鳴を上げ、それに驚いたプテラノドンは彼女を放す。真っ逆さまに落ちるミナヨだったが、ウエストに助けられ、さらにテツユキ達を発見。
 全員揃った彼らは洞窟に逃げ込む。元の時代に帰るには、もう一度ウエストを泣かせればいい――。ひかりはそう結論づけるが、事情を飲み込めていないミナヨはそんな事可哀想だと反論し、ウエストをテツユキと引っ張り合う。
 が、引っ張られるウエストが泣きそうになったのを見て、ミナヨは突然手を放し、勢い余って転倒したウエストは頭部を強打。大声で泣き出す。
 気がついた一同は元の時代に帰って来た事を知って喜ぶが、街には恐竜達が溢れかえっているのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、300X、ドクターイエロー、ウィンダッシュ、ウエスト、こだ爺ブラックエクスプレス、ドジラス、ウッカリー、テツユキ、ミナヨ
●今日の一言
「凄い! たちまち300キロを突破したぞ!」(ひかり)
●一口メモ
・背中のウイングセンサーが、トレインモードにおけるウエストの超高速走行を可能にした。
・ウエストの好物はきび団子。
・こだ爺は司令室の床の真ん中から突然せり出してきた。
・300Xがこだ爺の姿を見たのは10年ぶり。
・ブラッチャーはウエストを捕まえて何がしたかったんだ。
・ミナヨを捕まえていたプテラノドンの鳴き声は、昭和版のキングギドラと同じ。
・ミナヨの頭くらいのサイズしかないウエストだが、腕力はミナヨを抱えて飛べる程強い。
・現代に現れた恐竜達は、その後どうなったのか。

戻る