第13話 走れ!タロウ

脚本=井上敏樹
演出・絵コンテ=広川和之
作画監督=阿部宏幸
●ストーリー
 ある夜、交通公園からC12が突然姿を消してしまう。
 一方、霧の立ちこめる早朝に線路を走っていたドジラス達だったが、その前に年老いたC12が現れる。「私は走らなければならない……もう一度……昔のように……もう一度……」それを聞いて顔を見合わせるドジラスとウッカリー。
 翌日から、あちこちで電車の部品が盗まれるという事件が発生。テツユキ達はブラッチャーの仕業だと考える。予想通り、犯人はドジラス達。
 その夜ヒカリアンステーションに忍び込んで部品を盗もうとするドジラス達だったが、突然明かりが点く。のぞみ達による罠だったのだ。
 取り囲まれる二人だったが、そこへ例のC12・タロウが止めに入る。実は、ドジラス達はもう一度走りたいと言うタロウを修復する為に部品を盗んでいた。
 タロウはボディそのものにガタがきていたが、展示されたまま一生を終えるより、例え壊れても線路を走りたかったのだ。
 最初はタロウを交通公園に戻そうとしたヒカリアン達だったが、ドジラス達は「機関車も電車も走りたい気持ちは同じだ」と訴え、タロウの気持ちが分かるひかりも彼を走らせてあげようと頼み込む。
 タロウはドクターの応急処置を受け、命と引き換えの最後の旅に出る。タロウの魂は地球を飛び出し、宇宙に向かって走っていくのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
のぞみ、ひかり、300X、ドクターイエロー、マックス、救急あずさ、ヒカリアントレーラードジラス、ウッカリー、テツユキ、ミナヨ、タロウ(C12)
●今日の一言
「お前達には分からないのか、タロウの気持ちが! 機関車だって電車だって、走りたい気持ちは同じだろうが!」(ドジラス)
●一口メモ
・ドジラス達もたまには線路を走りたいらしい。
・ウッカリーがドジラスに敬語を使っていた。
・タロウはヒカリアン達のようにバイザーが開くのではなく、目の部分が上、左右の三方向に開く。
・部品を取られそうになっても悲鳴一つあげないウィン350。ウィンダッシュとは別の車輌なんだろうか。
・ドジラス「動くな! 少しでも動いたら……」 ウッカリー「ミナヨちゃんにチューしちゃうぞ!」もう少しマシな脅し文句は無いのか。
・ドクターイエローは修理の名人。
・ドジラス達も、わざわざヒカリアンステーションに盗みに入らなくてもよかろうに。
・タロウはヒカリアンなのかな。

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