第15話 イモビライザー

原語版サブタイトル:THE IMMOBILIZER
●ストーリー
 ホイルジャックが瞬間凍結装置、イモビライザーを製作した。そのテストにと、ハウンドにコンドルのホログラムを用意させるが、やって来たアイアンハイドが本物と勘違いして銃を乱射する。その騒動で流れ弾が天井の岩を崩し、イモビライザーのパーツが故障してしまった。
 ホイルジャックに部品の調達を頼まれたバンブルとスパイクは、立ち寄っていたゲームセンターでサイバトロンのファンだという少女、カーリーで出会う。道草を食っていた事を思い出した二人は大急ぎで帰ろうとするが、スピード違反でパトカーに捕まり、職務質問を受ける。その最中、突然ジャガーが襲ってきた。スパイクの機転で何とかジャガーを撃退し、二人は基地へと帰還するが、バンブルのボディには密かに盗聴用のカメラが仕掛けられていた。
 ホイルジャックはイモビライザーの修理を完了させるが、先に仕掛けられたマイクロカメラで、イモビライザーの存在はデストロンの知るところとなる。今度は広くて安全な場所で実験を、ということで、サイバトロン達は森林地帯へと出かけて行った。コンボイはアイアンハイドを見張りに残し、川のほとりまでやって来た。実験は成功し、イモビライザーの光線を受けた川は地球上のどんな物質よりも固く凍結してしまう。だが、凍結した川を見ようと駆け寄るスパイクがイモビライザーのリモコンを踏んづけてしまい、作動したイモビライザーの光線から彼を庇ったホイルジャックまでが凍結してしまった。開発者であるホイルジャックが固まってしまった事により、サイバトロン達は途方に暮れる。
 一方、見張りをしていたアイアンハイドは怪しい人影を見つけ、発砲するが、それはサイバトロン達の後をつけてきたカーリーだった。そうこうしている内に銃撃音が聞こえる。見れば、サイバトロン達はデストロン達に取り囲まれていた。たちまちイモビライザーの争奪戦が巻き起こり、戦闘の末、メガトロンがイモビライザーを手にしてしまう。その時、デストロン達が立つ川面の凍結が突然解除され、デストロン達は押し流されてしまう。その有様を見て大笑いするサイバトロン達だが、装置は依然、メガトロンが持っており、そのまま退却していった。
 基地に戻ったアイアンハイドは、装置が奪われたのは自分が見張りを怠ったからだと、コンボイに戦士から降格するように申し出る。コンボイはそれを受け入れるものの、「その気になればいつでも戻って来い」と声をかけた。そんなアイアンハイドをカーリーは慰め、気分転換にと基地の案内を依頼する。武器弾薬庫を案内されたカーリーは、アイアンハイドの目を盗んで爆弾を一つ持ち出した。
 その頃、ホイルジャックの凍結が解けていたが、スパイクがカーリーがいない事に気がついた。今回の一件が自分のせいであると落ち込んでいた彼女が何かしでかさないかと心配になったスパイクは、バンブルと共に彼女の捜索に向かう。
 心配は的中し、カーリーは単身、デストロンの海底基地に爆弾を仕掛けていた。ところが基地に接近した彼女をサウンドウェーブが発見し、出撃したコンドルによってカーリーは捕らわれの身となってしまう。
 テレトラン1のスキャナーでカーリーが捕まった事を知ったスパークプラグはアイアンハイドに救出を頼む。アイアンハイドはバンブル、スパイクと合流し、デストロン基地へと向かった。
 同じ頃、カーリーが仕掛けていた爆弾が爆発する。しかし、壁に穴が開いただけで直ちに隔壁によって浸水部は閉鎖され、水が流れ込んでいる場所はカーリーの牢獄だけとなった。メガトロン達はこれを面白がって眺めていたが、彼女が水没したのを見届けるとその場から離れた。だが、そこへアイアンハイドが侵入。カーリーを救い出す。
 海岸へと泳ぎつき、スパイク達と合流したカーリーは無事を喜び合い、基地へと帰還しようとするが、気がつけばアイアンハイドが凍結してしまっている。驚く一同の前にデストロン達が。メガトロンは、装置の効果が永遠に続くよう、改良に成功していたのだ。そこにコンボイ達が駆け付け、戦いが開始される。
 しかし、フレンジーが操作するイモビライザーによって、ストリーク、ギアーズ、ランボルと、次々に凍結されてしまう。その時一計を案じたカーリーがゴングに依頼して、イモビライザーのすぐ近くまでトンネルを掘らせる。そしてタイミングを見計らってマイスターに合図を送り、デストロン達はマイスターのノイズアタックに悶絶する。その隙にカーリーが装置に近づいて、配線をつなぎ変えた。
 体勢を立て直したデストロン達は引き続きイモビライザーでサイバトロン達を凍結させようとするが、コントロール不可になっており、アイアンハイドの凍結が解除された。そのアイアンハイドの一撃でリモコンが破壊され、サウンドウェーブはコンドルにイモビライザーを回収させようとするが、コンドルを追い払ったアイアンハイドが装置を手にし、サイバトロン達は次々に凍結から解放されていく。全員が元に戻ったのを見届けると、アイアンハイドはイモビライザーを破壊し、敗北を悟ったデストロン達は退却していく。
 基地に帰還し、実践任務に戻りたいと願い出るアイアンハイドに、コンボイはとっくに戻って見事に役目を果たしていると指摘する。他方ホイルジャックはなぜ装置を逆転させる方法をカーリーが知っていたのかと尋ねるが、カーリーはメガトロンが装置を改造するのを見て、それが単純なワイヤークロス方式であったことを知り、自分が学んできた物理学の法則に照らし合わせて改造できると思った事を得々と話し始めた。話が長くなりそうだとバンブルに耳打ちされたスパイクは、彼女を炭素化合物と炭酸ガスのミックス、即ちチョコレートソーダでも飲みに行こうと誘い、若い二人はにこやかに出かけるのだった。
●登場キャラクター(太字は初出)
コンボイ、マイスター、アイアンハイド、ラチェット、ホイルジャック、サンストリーカー、ランボル、ストリーク、トレイルブレイカー、ハウンド、バンブル、クリフ、ギアーズ、ゴング、ドラッグ、スカイファイアー(原語版のみ)メガトロン、スタースクリーム、スカイワープ、サンダークラッカー、サウンドウェーブ、フレンジー、コンドル、ジャガー、スパイク、スパークプラグ、カーリー
●一口メモ
・イモビライザーは、パラボラアンテナがついたオレンジのドングリのような形をした装置。
・イモビライザーのテストにホログラムのコンドルを出したが、立体映像にも効くのか?
・アイアンハイド「オレのスキャナーは役立たずのガラクタなのか」今回のアイアンハイドは妙に悲観的だ。
・ホイルジャック「ひとっ走り町に行ってポラライザーを買って来てくれないか」普通に町で売ってんのかよ。
・バンブルがゲームセンターで遊んでいたのは『ROBOT RESOURCE』というゲーム。内容はシューティング?
・だからスパイク、シートベルトしろって。
・ナレーター「そして、サイバトロン基地」まだ片付けやってたのか。
・基地を片付けてるサンストリーカーが持ってるの、どう見ても掃除機だよな……。
・イモビライザーのテストに、みんなしてゾロゾロ出かけたけど、サイバトロンって暇なの?
・イモビライザーのビームで凍り付いたものは、地球上のどんな物質よりも固い。
・ホイルジャック、何でそんな危険な物のリモコンをその辺に置いておくんだ。
・コンボイ「しかしこんな恐ろしい武器が万が一デストロンの手に渡れば大変なことになる。どんなことをしても守らなくては」いつものようにぶっ壊せ。
・トレイルブレイカーのフォースバリアは、上空からは無防備。
・スカイワープが手首から発射する「とっておきのミサイル」は、何かに当たっても爆発せずに跳ね返るだけ。
・アイアンハイドの手首から茶色のネバネバ。これで地面に釘付けになったスタスクは、スッ転んで方向指示器がおかしくなった。
・トレイルブレイカー「ざまあ見ろ。血も涙もないことを言うからバチが当たったんだ」お互いロボットだし。
・上記のシーン、トレイルブレイカーの後ろにいるコンボイの腿が赤くなっていた。
・サンダークラッカーがメガトロンの声で退却命令。
・カーリー「あたしも(サイバトロン基地に)行っていい?」スパイク「ああ。後からついておいで!」勝手に許可するな。
・カーリーはデストロンの海底基地の所在を知っていた。
・スパークプラグ「いやスパイクにデストロン基地へ潜入する力は無い。アイアンハイド、お前さんだけが頼りなんだよ」他のサイバトロンは? そして結局スパイクに知らせるアイアンハイド。
・ビークルモードのゴングの車体正面からドリル。
・配線の+と−を入れ替えただけで照準まで狂うというのは納得いかん。
・ホイルジャックやフレンジーはリモコンでイモビライザーを操作していたが、アイアンハイドは直接装置を持って操作していた。
・コンボイ「こんな物騒なものは壊すに限る!」出た。
・ホイルジャック「へ、単純?」2回も言うとは、地味に気にしてるなこいつ。
・なお、チョコレートソーダとはチョコシロップを炭酸水で割った飲み物らしい。
・結局バンブルに取り付けられたカメラはちゃんと外したんだろうか。
・スカイファイアーの登場シーンは全てカットされているそうな。

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