〜閏年〜
アカサカ「ふう、2月ももう終わりだな……」 戻る
ハッピー「ねぇねぇ店長、どうして2月は一月だけ28日だったり、4年に一度29日になるの?」
アカサカ「ああ、閏年の事か。説明するとちょっと長いんだが……暦には太陽を中心にした太陽暦(たいようれき)と、
月の満ち欠けで作った太陰暦(たいいんれき)があるんだ。日本じゃ、太陽暦と太陰暦を組み合わせた陰陽歴(いんようれき)が明治5年まで使われてたんだぞ」
ハッピー「へぇ〜……」
アカサカ「で、太陰暦は一ヶ月が29・5日、一年は354日になる」
ハッピー「え〜、それじゃあ一年がずれちゃうじゃない?」
アカサカ「そ。だからおよそ5年に2回一ヶ月を付け加えた。それが閏月だ。
つまりその年は一年が十三カ月あったってこったな。で、太陽暦の方は先ずエジプト人に作られて、それがローマ皇帝シーザーに採用されたんだ」
ハッピー「ふ〜ん」
アカサカ「エジプト人が計った一年は、365・25日。つまり365日から四分の一余るんだ。だから四年に一度、閏年を作ったんだよ」
ハッピー「そうだったんだ」
アカサカ「で、差し当たって偶数月を30日、奇数月を31日に分けてみたんだが、365って数字は12で割り切れないよな?
だから一年の最後の年だった2月(ローマでは2月が一年の最後)を減らして29日にしたって訳」
ハッピー「でもおかしいじゃない。普通は2月って、28日だよ?」
アカサカ「話は最後まで聞けって。シーザーの後を継いだアウグストゥスって皇帝がいてな。『自分の誕生月の8月が30日なのは気に入らない』って言いだした」
ハッピー「そんな勝手な……」
アカサカ「で、とうとう8月を一日増やす代わりに2月を一日減らして28日になったって訳」
ハッピー「なんか、とんでもない理由で今の暦って出来てたんだね……(汗)」
アカサカ「人間のやる事なんざ、いつだっていい加減なもんさ」