〜七夕〜

インペラー「先週は短冊や折り紙が良く売れたッスねぇ」

アカサカ「ま、七夕だったからな。ところでインペラー、今の七夕の習慣は、昔、日本の習慣と中国の伝説が融合して出来たって知ってるか?」

インペラー「へ、そうなんスか?」

アカサカ「ああ。中国の伝説は、陰暦7月7日の夜に、天帝の許しで牽牛織姫が1年に1度会う、って話だ」

インペラー「なるほど、みんなが良く知ってる七夕の話ッスね」

アカサカ「一方で日本固有の信仰は、棚機津女(たなばたつめ)信仰だ。この棚機津女が略されて棚機になり、それが七夕の語源になってるんだ」

インペラー「へぇ〜……」

アカサカ「んで、棚機ってのは機の事だが、本来この信仰は、織姫が機屋にこもって来臨する神の一夜妻になり、
村を様々な災厄から救ってもらうようにお願いするって内容の物だったんだ。それが奈良時代に、さっきの中国の伝説と習合して、現在のスタイルになったってワケ」

インペラー「……なんか、元の信仰の方はロマンもへったくれも無いッスね」

アカサカ「ま、昔の伝説なんて総じて生々しいもんだろ」

ウエスト「ただいま〜。ねぇねぇ、二人とも。『一夜妻』ってな〜に?」

アカサカ「……子供は知らなくていーの!」

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