〜雪〜

ハッピー「う〜、さぶさぶさぶ……」

ハート「いらっしゃい、みゆきちゃん。今日も冷えるね〜。温かいお茶でも飲んで」

ハッピー「有難う、マナちゃん。外、雪が降ってたよ〜。……でも、何で雪の日って静かなんだろう?」

ハート「それはね、雪が周りの音を吸い込んでしまうからなんだよ」

ハッピー「ええー、そうなの!?」

ハート「うん。耳に届く音は、色々な物から出た音が周りの建物や木なんかに当たって反射したのが届いた物なんだけど、
降る雪は軽くてふわふわしてるから、音をほとんど反射しないの。だから雪が降る日は静かなんだよ」

ハッピー「へぇ〜……」

ハート「それから雪が白く見えるのは、たくさんの結晶が集まって、太陽の七つの光を乱反射してるからなんだよ。太陽の光は、七色全部が一度に反射されると白い色になるの」

ハッピー「らん……はんしゃ?」

ハート「雲の中には0℃以下でも水のままの水滴があって、これを過冷却の状態って言うの。その水滴はちょっとした刺激なんかでたちまち氷になっちゃうんだよ。
そうした水の粒が、細かいチリの周りに集まると氷の結晶が出来るの。これを氷晶(ひょうしょう)っていうんだよ。雪の赤ちゃんだね」

ハッピー「ひょーしょー……じょー……?(表彰状)」

ハート「あとは氷晶を中心に結晶が成長するんだけど、湿度が低い時には角板型になったり角柱型になって、湿度が高いと扇状や六花型になるの。
ちなみに六花の名前も、これに由来してて……って、みゆきちゃん?」

ハッピー「プシューッ……」

ハート「あらら、この寒いのに、オーバーヒートしちゃった……」

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