〜信号機〜

ポリス「……という訳で、今日は小学校の交通安全教室に行ってきたんです」

ウエスト「へぇ〜。ボク達は普段鉄道営業してるから、道路の事を勉強する事ってあんまり無いんだけど、どんな事を話したの?」

ポリス「例としては、信号を渡る時の事、なんかですね。そう言えばウエストさん、信号機の赤、黄色、青の並び方には意味があるんですが、知ってますか?」

ウエスト「え、何それ?」

ポリス「信号機は、現在では横型が多いんですが、その色の並び方は左から赤・黄色・青になっていて、これは第1号の信号機以来、変わってないんです」

ウエスト「そうなの?」

ポリス「信号機は進行方向に向かって左側につけられている場合がほとんどです。なので、横型の信号機では道路の中央に近い色、つまり赤が一番見やすい配置になってるんです。
と言うのも、道路の左側は街路樹や看板、それに電柱なんかで視界が遮られてしまうので、信号の中でも一番大事な信号を見落とす事が無いように、最もよく見える位置に置いているんです」

ウエスト「ふ〜ん」

ポリス「この考え方による信号の色の配置は、昭和5年の12月、京都の八坂神社前に横型信号機が初めて設置された時と全く同じなんです」

ウエスト「ところでポリス、まさか交通安全教室でもそんな事話してたの?」

ポリス「ギクッ……。ま、まさか、そんな事ないに決まってるじゃないですか。ちゃんと交通安全の話をしてきたです」

ウエスト(図星なんだな……)

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