〜銭湯〜
汐莉「ついてないわね〜、お風呂が故障なんて」 →で、その後。 戻る
くれは「まぁ、たまには銭湯もいいじゃないですか。銭湯と言えば、営業浴場の始まりは意外に古くて、鎌倉時代からあったんだそうですよ」
汐莉「えぇ、そうなの?」
くれは「ええ。寺院などの社会事業としての共同浴場はそれ以前からあったそうなんですけどね。
それから、個人営業としては天正19年(1591年)頃に伊勢与市という方が江戸日本橋に開業したのが始まりだと言います。
湯銭は六文で、男女混浴だったんだそうです」
汐莉「やっだぁ。本当?」
くれは「はい。とは言っても、男性は下帯を、女性は腰巻きを身に着けていたそうですけどね。銭湯が盛んになったのは江戸時代の事で、
江戸の名物、庶民の社交の場として様々な『湯屋』が出来ました。寛政の頃に『湯屋の定』が決められ、
著しく風紀を乱すものとして男女の混浴が禁じられました。しかし混浴の習慣は消えず、処罰を受ける人まであったんだそうです」
汐莉「そうなんだ。ところでくれちゃん、折角だから、私、くれちゃんと背中の流しっこしたいの〜♪」
くれは「はぁ、それは構いませんが……なんか汐莉、視線が怖いですよ……(汗)」