〜郵便ポスト〜

ビューティ「あら、みゆきさん。お手紙ですか?」

ハッピー「うん。懸賞のハガキを出そうと思って」

ビューティ「そうなんですか。手紙と言えば、郵便ポストは昔は黒かったってご存知ですか?」

ハッピー「ええっ、そうなの!?」

ビューティ「はい。そもそも郵便制度が始まった頃は、いわゆる目安箱の様な『書状集め箱』と呼ばれる木箱でした
それが明治5年になると鉄製の細長い角型の柱に口の付いたポストになりました」

ハッピー「へぇ〜……」

ビューティ「これはイギリスの当時の郵便ポストを真似した物で、黒く塗られていましたが、まだ街の照明設備も悪い時代でしたから、
夕方になると、この黒いポストはどこにあるか分からなくなってしまったのです」

ハッピー「ふ〜ん……」

ビューティ「そこで考えられたのが、黒より目立つ赤い色のポストでした。明治21年の事で、それ以来、赤いポストが使われている、という訳です」

ハッピー「そうなんだ〜」

ビューティ「ところでみゆきさん。言いにくいのですが……それ、締め切りは昨日だったと思いますよ」

ハッピー「えっ……。ガ〜ン……」

戻る