〜電話帳〜
宮子「店長さ〜ん、電話貸して〜」 戻る
アカサカ「そこにあるぞ」
宮子「それと、電話帳も貸して?」
アカサカ「はいよ。ほら」
宮子「ありがとー。いや〜、携帯ウチに忘れちゃってさぁ……」
アカサカ「そりゃお気の毒。電話帳と言えばな、日本で最初に電話帳が発行されたのは明治23年で、
これは東京地区の加入者237件を登録した物だったんだけど、この時は“帳”って言うより一枚の紙だったんだってさ」
宮子「ほほう」
アカサカ「現在、東京の電話帳は職業別、五十音別なんかで8種類、約6,000万部刷られてるけど、なかなか利用されないのが利用者サイドの悩みなんだってさ。
都会じゃいちいち調べなくても支障は少ないし、『104番』を利用する方法もあるしね」
宮子「成程〜」
アカサカ「一方、アメリカじゃ電話帳が本屋で売られてるほど、情報誌としての価値が高いんだって。
なにしろ国土が広大だし、ショッピングにしても電話帳で番号を調べるってい事前調査が欠かせないんだと」
宮子「そうなんだー。ところで店長さん、10円も借りていいかな?」
アカサカ「……あー、いいよ、やるよ、十円くらい……」