〜お年玉〜
杏子「……という訳で、店長、お年玉くれよ」 戻る
アカサカ「お年玉か……。そう言えば知ってるか、昔のお年玉は丸餅だったんだぞ」
ハッピー「え、そうなの?」
アカサカ「ああ。神事の一つとして、ともに豊作を願いながら分け合ったんだってさ」
ハッピー「ふ〜ん」
アカサカ「昔の日本人は、特に“丸い物”を好んだらしくて、十五夜をめでたり、神事用の鏡も円い形だったし、正月のお供えの鏡餅は上下の大きさの比が4:6の丸餅の二枚重ねだったしね」
ウエスト「そう言えば、確かに丸い物って多いよね」
アカサカ「物事を丸く収めるのが好きな日本人の精神の現れ、とも言えるんだろうが、これには宗教的な理由もあったみたいだな。
古来から日本人は『魂は丸い形をしてる』って信じてて、『丸い形の物には魂が宿る』として好んだんだそうだ」
杏子「店長〜、それよりも……」
アカサカ「ああ、分かってるって。ちゃ〜んとここに三人分の丸餅を……」
三人「……店長?(怒)」
アカサカ「……冗談だよ。そんなマジになって怒るなよ(汗)」