〜お茶〜

さやか「うわぁ〜、ここのレモンティー美味しい。評判通りだね」

まどか「本当だね」

さやか「……あっ、もちろんマミさんのところの紅茶もおいしいですよ」

マミ「いいのよ。ところで二人とも、紅茶は英語でなんて言うか知ってる?」

さやか「う〜ん……紅茶だから、『レッドティー』?」

まどか「そのまんまだね……(苦笑)」

マミ「正解は『ブラックティー』よ」

まどかさやか「へぇ〜」

マミ「紅茶と言えばイギリスってイメージがあるけれど、もともと紅茶は東洋の飲み物なの。17世紀頃に、ヨーロッパに伝わったのよ。
当時、中国から輸入されるお茶は紅茶とウーロン茶だったのだけど、紅茶は色が黒い事からブラックティーって呼ばれていたらしいわ。『紅茶』って呼ぶのは、むしろ日本と中国だけなんですって」

さやか「さすがマミさん、良く知ってるんだね」

マミ「ちなみに、紅茶も緑茶もウーロン茶も、どれも同じお茶の葉から作ったものなの」

まどか「そうなんですか?」

マミ「ええ。作り方が違うのよ。緑茶は生の葉を蒸して、酸化酵素を殺して葉の緑色を保つようにしたもの。
紅茶はお茶の葉を蒸さないで、日光に当てて乾燥させた後、袋に入れて揉んで、さらにこれを箱に入れて布をかけ、暗い所に置いて、発酵させて作ったものよ。
つまり酸化発酵させたもので、酸化酵素、クラボン、タンニンなどの色で赤くなるのよ。それから発酵させるとビタミンCが壊れるから、紅茶にはビタミンCは無いわ。
ところで、寝る前に濃いお茶を飲むと眠れなくなるのは……」

さやか(……ねぇ、もしかしてマミさんって、説明好き?)

まどか(そう言えば魔法少女の事も、知ってる事は結構細かく教えてくれたけど……)


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