〜囲碁〜
さやか「へぇ、仁美、囲碁なんてやるんだ」
仁美「あら。さやかさん、まどかさん。ええ、最近初めてみたんですの」
さやか「結構サマになってんじゃん」
仁美「有難う御座います。そう言えば、囲碁は将棋よりも女性向のゲームなのだそうです」
さやか「そうなの?」
仁美「はい。これは双方の性格上の違いによるもので、碁がどちらかと言うと穏やかな“調和”のゲームであるのに対して、
将棋はより厳しさを持った男性的なゲームであるからなんだそうですよ」
まどか・さやか「へぇ〜……」
仁美「この両者の性格の違いを、将棋棋士の米長邦雄氏は、その著書『碁敵が泣いて口惜しがる本』の中で説明しています。
即ち、『一手の価値を比べてみると、碁は序盤から中盤にかけてその価値がピークに達し、終盤になるに従いゆっくりと下降していく。
一方、将棋は指し進めるにしたがって手の重みが増していき、終盤、王様が詰む瞬間に絶頂に達して次の瞬間にはすべてがゼロになる。
前者は女性の、後者は男性の快感曲線そのものである』……だそうですわ」
さやか「な、なんか難しいね……」
まどか「ところで仁美ちゃん、どんなきっかけで囲碁をやってみようと思ったの?」
仁美「ええ。先日、平安時代の幽霊さんが男の子と一緒に囲碁をするマンガを読みまして」
さやか「仁美、それって……(汗)」
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