〜お湯〜

ドジラス「ファイター、お湯が沸いてるよ」

ファイター「お、サンキュ。そういえば二人とも、お湯は普通、100℃で沸騰するけど、もっと低い温度で沸かす方法があるんだ。知ってるか?」

ウッカリー「え、何それ?」

ファイター「答えはな、富士山みたいに、高い所で沸かすんだ。そうすれば、だいたい87℃くらいで沸騰するぞ」

ドジ・ウカ「へぇ〜……」

ファイター「水を熱すると、水の分子の運動が活発になってバラバラに離れようとする。でも、普段、水は大気に強い力で押し付けられているんだ。
この大気の圧力に勝った時に水は分子と分子の隙間を広げて気体(水蒸気)になるわけだ」

ドジ・ウカ「ふむふむ……」

ファイター「水が100℃で沸騰するのは、大気圧が1気圧(1平方センチにつきおよそ1kgの圧力)の時で、富士山みたいに高い所だと大気圧が減るから、
水は100℃より低い温度で沸騰するってわけだ。反対に、圧力釜の中じゃ、100℃以上でないと沸騰しないぞ」

ドジラス「へぇ〜。ガス代が安上がりだね」

ウッカリー「親分が帰ってきたら、親分にも教えてあげようよ」

ファイター「ただ問題はだな……いちいち上空でお湯を沸かすか、高い所に引っ越さなきゃならないところだな」

ドジ・ウカ「あ……」


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