〜ハイヒール〜

汐莉「そう言えばほむらちゃん、貴方、変身するとハイヒールだけど、歩きづらくな〜い?」

ほむら「……確かに、魔法少女になったばかりの頃は歩きにくかったけど、慣れたわね」

くれは「ハイヒールと言えば、あれ、最初は男性が履いていたんだそうですよ」

汐莉「……え、何それ?(汗)」

くれは「ハイヒールが描かれている最古の絵は、紀元前4世紀ごろのギリシャのテーベにある王侯墳墓の遺跡の中に残っています。
ギリシャ演劇の男優たちは『コトルノス』というハイヒールを履いて背を高く見せていましたし、ローマ兵士のサンダルも踵が高かったそうです」

汐莉「やっだぁ、あんまり想像したくないわ〜……」

くれは「女性用のハイヒールは16世紀になってからようやく登場し、『チョピン』と呼ばれました。
18世紀のフランスでは男女ともハイヒールで庭を散歩し、芝生が荒れるため、『芝生入ルベカラズ』の立て札が立てられたと言います」

ほむら「へぇ……」

くれは「現在のハイヒールはアメリカで発明され、フランスで改良されました。日本には明治末期に輸入されたんだそうです」

ほむら「ふーん。……ところでくれは、何を笑ってるの?」

くれは「いえ……。ハイヒールに慣れてない頃の暁美さんの姿を想像したら、ちょっと微笑ましくなっちゃって……」
(注:くれはは三つ編み眼鏡時代のほむらの存在を知っている)

ほむら「……撃たれたい?」

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