〜父の日・母の日〜

アカサカ「よっ。いらっしゃい、まどかちゃん。何か探し物かい? えらく熱心に読んでるけど……」

まどか「あっ、店長さん。実は、今日は父の日だから、パパ……父に何かしてあげたいなって」

アカサカ「なるほど、父親孝行で。それじゃあ、バラなんてプレゼントしてみたらどうだい?」

まどか「バラ……ですか?」

アカサカ「そ。母の日にはカーネーション贈るけど、父の日はバラなんだ」

まどか「そうなんですか」

アカサカ「母の日は、母親が生きてる場合は赤い、故人の場合は白いカーネーションを胸にさす習慣があるけど、
これは元々アメリカの習慣で、1907年ごろ、アンナ・ジャービスという女性が母の命日に教会で信者たちに白いカーネーションを配ったのが始まりと言われてるんだ」

まどか「へ〜……」

アカサカ「で、父の日のバラなんだけど、これもアメリカの習慣で、ジョン・ブルース・ドット夫人が父の墓前にバラの花を供えた事が始まりらしい。
6月の第3日曜になったのもこの時からなんだって」

まどか「そんな理由があったんだ。でも店長さん……」

アカサカ「なに?」

まどか「始まりについては黙ってた方が良さそうですね……」

アカサカ「……そ〜ね」


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