〜大根〜

ゆの「あ、ヒロさん♪」

ヒロ「あら、ゆのさん、宮ちゃん」

ゆの「お買い物ですか?」

ヒロ「ええ、お大根が安かったから♪」

宮子「そう言えばゆのっち、大根を細長く刻むのを『千六本に切る』って言うけど、
これは中国語の『センルオポ』っていう言葉からきてるんだよ。ちなみに、『セン』が『細い』で『ルオポ』が大根の事なんだって」

ゆの「へぇ〜、そうなんだ」

宮子「それから大根は下半分の細い根が出てる部分が根っこで、上半分は実は胚軸が変化した幼い茎なんだ。
大根で美味しいのは、この胚軸の部分って言われてるね。そして茎の部分は葉っぱが集まった、あの黄緑色の部分なんだよ」

ゆの「ふ〜ん」

宮子「糸のように細いカイワレダイコンがあんなに大きくなるには柔らかい土が必要で、『大根十耕』っていう言葉もあるんだ。
これは『大根を作る時は良く畑を耕しなさい』って意味で、日本の土壌は大根の栽培にうってつけなんだよ」

ゆの「へぇ〜……」

宮子「それにしても、大根とヒロさんってピッタリだよね♪」

ヒロ「……宮ちゃん、どういう意味かしら……?」

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