〜コーヒー〜

くれは「暁美さん、コーヒーでいいですか?」

ほむら「ええ、構わないわ。……ミルクと砂糖、頂けるかしら」

くれは「分かりました、お持ちします。ところで、コーヒーは元々ブラックで飲まれてたってご存知ですか?」

ほむら「いいえ」

くれは「コーヒーが飲用になった時の最初の飲み方は、殻が付いたまま水に浸して、その汁を飲む方法だったと言われています。
その後、殻をとってから火であぶり、それを粉上にしたものに熱湯を入れて飲むという方式になりました」

ほむら「ふーん」

くれは「現在のように個人の好みで砂糖を入れるようになったのは17世紀初頭にヨーロッパに伝わってからなんだそうです。
一方、コーヒーにミルクを入れる飲み方ですが、これは中国から伝わったらしいです。
と言うのも、中国には昔からお茶にミルクを入れて飲む習慣があって、それを見た中国在住のオランダの方が真似してコーヒーにミルクを入れて飲んだのが始まりだと言われています」

ほむら「へえ……」

くれは「ちなみにインスタントコーヒーを発明したのは加藤博士という日本の学者さんで、1899年(明治32年)の事なんだそうです。
もっとも、最初に市販されたのは1909年にアメリカで、らしいですが。
それから、インスタントコーヒーが発明されるより10年も前に『コーヒー入り角砂糖』なんてのを創案して売り出した方も日本にはいるんだそうです」

ほむら「そう。……ところで碧くれは、この間まどかと一緒に公園でコーヒーを飲んだと聞いたのだけど。詳しく話を聞かせてもらえないかしら」

くれは「はぁ……」

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