〜バター〜

ヒロ「あら、マミちゃん?」

マミ「あ、ヒロさん。お久しぶりです」

ヒロ「料理本……何か新しいお料理作るの?」

マミ「はい、実は最近カロリーがちょっと気になって……バターをマーガリンに変えて、美味しい料理が作れないかなって」

ヒロ「そうなの……。あの、言いにくいんだけど……バターをマーガリンに変えても、カロリーはほとんど変わらないわよ」

マミ「え、そうなんですか?」

ヒロ「ええ。バターもマーガリンも同じくらい消化吸収が良くて、栄養価もカロリーも差が無いの。
ただ、植物性の油には血液中のコレステロールを下げる働きがあるから、中・高年層の動脈硬化の予防には効果があるんだけどね」

マミ「へぇ〜……」

ヒロ「ちなみにバターの起源は古くて、紀元前三千年ごろにバビロニアで作られたって言われてるわ」

マミ「そんなに古いんですか……」

ヒロ「それで、ヨーロッパに伝わったのが紀元前5世紀ごろなんだけど、ローマの人達はこれを野蛮人の食べ物だって言って嫌っていて、
ローマ風呂なんかで『塗り薬』として使ってたんですって。つまり現代のオリーブ油みたいな使われ方をしていた、という訳なの」

マミ「ヒロさん、詳しいですね……」

ヒロ「実は私も、バターをマーガリンに変えようかって思ったことがあって……」

マミ「……ヒロさんも体重、気にしてましたっけ……」


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