〜甘酒〜

〜休憩中。〜

さやか「瀬利、あんたそれ何飲んでんの?」

瀬利「ん〜? 甘酒」

さやか「そんな昼間っから……しかもあんた、未成年でしょ?」

瀬利「何言ってんだ。甘酒にゃ、ほとんどアルコールは入ってねぇぞ」

さやか「そうなの?」

瀬利「甘酒にゃ、ビタミンB1、B2、B6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなんかのアミノ酸、
そして大量のブドウ糖が含まれてて、これらの栄養は栄養剤としての点滴と栄養成分がほぼ同じだから、『飲む点滴』とも言われてんだぜ」

さやか「へ〜」

瀬利「栄養豊富な甘酒は、体力回復に効果的な言わば『夏の栄養ドリンク』として、江戸時代にゃ夏の風物詩だったんだ。
当時の江戸幕府が、庶民の健康を守るため、老若男女問わず購入できるよう甘酒の価格を最高で4文に制限してた位で……ありゃ?」

さやか「どうしたの?」

瀬利「ひまっら(しまった)……これ、ひひょう(師匠)が買ってた“どぶろく”ら……」
(注:どぶろくのアルコール度数は14〜17%)

さやか「あんたね……」


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