〜日曜日〜

ウエスト「フンフン〜♪」

アカサカ「なんか嬉しそうだな、ウエスト?」

ウエスト「分っかる〜? 明日の日曜日、ケンタくんとピクニックに行こうって約束してるんだ〜♪」

アカサカ「ああ、成程。だから希望休、シフトに入れてた訳ね。そう言えばウエスト、日曜日が休日になったのは明治時代になってからって、知ってた?」

ウエスト「え、そうなの?」

アカサカ「ああ。もともと日曜日自体は平安時代から存在してて、藤原道長の日記『御堂関白日記』の日付にも、『日曜・月曜・・・』って記述がある」

ウエスト「ふ〜ん」

アカサカ「一週間の7日の呼び方に太陽(日)と月と、五つの惑星(火・水・木・金・土)を当てはめたのはキリスト教団で、325年のニケヤ宗教会議で決められたらしい。
この七曜制は、なぜかキリスト教の伝来よりもはるかに早く、日本に伝わったんだと」

ウエスト「へぇ〜」

アカサカ「で、その日曜日が休日になったのは明治時代って言ったけど、江戸時代の国民一斉の休日は『盆・暮・正月』くらいだった。
明治1年になって、毎月1と6の日が休日と定められ、その後、明治9年に外国の制度に倣って土日が休みになった。
官公庁、銀行、学校などが実施して、以後一般企業にも定着していったってわけ」

ウエスト「そうなんだ」

アカサカ「ところでウエスト、すっげ〜言いにくいんだが……明日、天気予報だと大雨だっつってたぞ」

ウエスト「ウソ……。ガ〜ン……」

アカサカ「あ〜あ、日曜明けのサラリーマンみたいな顔になっちゃって……」

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