〜マジック〜
藍「はいっ! リンゴがこんなに大きくなりました〜♪」 戻る
くれは「すごいすごい! やっぱり藍ちゃん、手品上手だね!」
藍「えへへへ……。そう言えばくれはちゃん、マジックって、もともとは古代エジプトの宗教儀式だったんだよ」
くれは「え、そうなの?」
藍「うん。それから、日本語では『魔術』『奇術』『手品』って呼び分けられてるんだ。
違いは、『魔術』は助手を使って行う大掛かりなトリック、『手品』は手先を使ったトリック、そして『奇術』はその中間になるんだよ」
くれは「へぇ〜……」
藍「日本でも奈良時代から『幻戯』って名前で親しまれてて、その歴史は日本でも意外と古いんだよ」
くれは「さすがにマジックの事になると詳しいんだね。ところで藍ちゃん」
藍「なに?」
くれは「その大掛かりなマジック道具、学校に持ってきて大丈夫なの?」
藍「……大丈夫。もし先生に見つかったら、『これは手品です』って誤魔化すから」
くれは「……それって誤魔化しにもなんにもなってないんじゃ……」