〜家康の死因〜

つばさ「う〜、ハラが痛てぇ……。あずさ、何とかしてくれぇ……」

あずさ「あらあら、どうやら食べ過ぎね。不摂生な食事には気を付けたほうがいいわよ。あの徳川家康だって、胃ガンで死んでるんだから」

つばさ「え、なんだそりゃ?」

あずさ「今まで『徳川家康は天ぷらの食中毒で死んだ』っていうのが通説だったわ。つまり、元和2年(1616年)の正月に、鯛の天ぷらを食べ過ぎたのがあたって、その年の4月に75歳で亡くなったっていうの」

つばさ「ふ〜ん」

あずさ「でも、医学者の間ではこの食中毒説はあくまで二次的なものであって、直接の原因は胃ガンだったっていう説が強いんだって」

つばさ「どういう事だよ?」

あずさ「徳川家康が発病した時に診察にあたったのは、侍医の片山宗哲って人なんだけど、その『片山家譜』には次のように記されてるわ。
『大権現、御腹中に塊ありて、時々痛み給う……』。これからもわかるように、徳川家康の死因は胃ガンで、それが不摂生な食事で一層悪化した、というわけ」

つばさ「……けどよ、あずさ。オレ達ヒカリアンに胃なんてあるのか?」

あずさ「……さ、お注射しましょ。一発で治してあげるわよ」

つばさ「っておい、聞けよ! 食べ過ぎなのに何の薬注射する気だよ! 単にお前、注射したいだけだろが!
てか人間診た事なかったくせに、何でそんな事知ってるんだよ! ああもう、どっからツッコめばいいんだよ!」

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