〜ハロウィン〜

瀬利「……どうしたんだ、姉御、その格好?」

マミ「もうすぐハロウィンでしょう? だから、みんなでパーティ開こうと思って♪」

くれは「いいですね。お料理は、是非お手伝いさせてください」

瀬利「ハロウィンっつーとあれだろ、西洋のお盆の……」

マミ「そうね。ハロウィンは、元々ケルト人の収穫感謝祭だったものがカトリックに取り入れられたものとされているわ。
ケルト人の一年の終りは十月三一日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていたの」

瀬利「ほう……」

マミ「六〇一年にローマ教皇グレゴリウス一世が宣教師にケルト人へキリスト教改宗の策として、『ケルト人の信仰法である木の伐採は行わずに、
木の真上にはキリストの神様がいてそのために木を信仰し続けなさい。と広めなさい』と言ったのが今のハロウィンになったきっかけでもあるらしいわ」

くれは「他にも、家族の墓地にお参りし、そこで蝋燭をつけるという地方もあるそうです。この辺も日本のお盆の迎え火、送り火にも似ているかも知れませんね」

瀬利「ふ〜ん。けどよ、姉御。水を差すようで悪いんだが、あたしらには今更じゃねえか? くれはなんて本物の魔女だぜ?」

マミくれは「それを言ったら……」


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