〜クリスマス〜

こなた「今晩は〜。あれ、店長さん、今日はもうお店閉めちゃうの?」

アカサカ「ああ。ハッピーもディケイドもウエストも杏子ちゃんもインペラーも、
それぞれクリスマスパーティだっつーから、オレとサンダークラッカーだけで店やんのもあれかなぁ、と思ってさ」

こなた「な〜んだ。てっきり店長さんも、誰かとクリスマスを過ごすのかと思ったよ」

アカサカ「はっはっはっはっは。居る訳ねえだろ、そんなモン。そうだ、こなたちゃん。
折角だから、クリスマスの雑学をいくつか教えてあげるよ。ダチに話せばウケる事間違いなしだ」

こなた「どんなのどんなの?」

アカサカ「そうだな、まずは……クリスマスはキリストの誕生日じゃないんだ。
正確には、『キリストが世に来た事を記念する日』で、キリストの誕生日は不明なんだと」

こなた「おぉ〜、いきなり衝撃的なのが来たねぇ」

アカサカ「でもって、アメリカでは『メリークリスマス』は禁句ってされてる
理由はクリスマスはキリスト教の行事だからで、他宗教を尊重する意味で、公の場では“Merry Christmas”という言葉は使わず、
代わりに“Happy Holidays(良い休暇を)”って言うのが一般的なんだと。同じ理由で、キリスト教徒でない人にクリスマスカードを送るのも失礼にあたるんだってさ」

こなた「ほ〜んと、日本人って無宗教なんだ。日本人がアメリカで同じようにクリスマスのイベントやったら、袋叩きに遭いそうだね」

アカサカ「サンタだけに、ってか? そうそう、サンタと言えば、サンタの服が赤と白なのは、コカ・コーラの広告戦略が元なんだ
サンタクロースの衣装の色については、もともとは緑やら茶色やら、各国でバラバラだったんだけど、1943年にコカ・コーラ社が宣伝用の看板に、
赤い衣装を着たサンタクロースを描いたのが、イメージが定着するきっかけになったんだって。
ついでに、それまで妖精サイズだったサンタクロースも、この時に人間サイズになったって訳だ」

こなた「ホワイトデーみたいなもんか……」

アカサカ「販売戦略と言えば、もう一つあるぞ。日本のクリスマスケーキは、1922年(大正11年)に不二家が初めて販売し、広めたとされてる
これが元で、今のイチゴやホイップクリームで飾られたケーキが定着したんだと。ちなみに海外のクリスマスケーキは、蝋燭や派手な飾りはつけずに、地味なものが多いんだってさ」

こなた「なんか、こうして考えると、日本のクリスマスって元々のクリスマスとかけ離れてるんだねぇ。
企業戦略に踊らされまくってるって言うか、日本人らしいと言うか」

アカサカ「元の意味を知ると色んな意味で笑えるよなぁ」

かがみ(……なんで二人とも楽しそうなんだろう……)

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