〜アサガオ〜
宮子「ヒロさん、これあげる〜♪」 戻る
ヒロ「アサガオの種……? どうして?」
宮子「ヒロさん、最近お通じが悪いって聞いたから」
ヒロ「ちょっ、宮ちゃん! 街中で……。でも、何でそれでアサガオの種が出てくるの?」
宮子「アサガオの種は、漢方では尿の通じを良くしたり、下剤として使われてるんだよ。
昔、中国で下半身が水膨れになって困ってた農夫の人がいたんだって。
それで、隣のお爺さんが見かねて薬をくれたんだけど、それがアサガオの種だったんだ」
ヒロ「ふ〜ん」
宮子「因みにアサガオを中国で『牽牛(けんご)』、アサガオの種を『牽牛子(けんごし)』って言うのはここからきてるんだって。
農夫の人が、お礼にって牛を牽いてきたのが由来らしいよ」
ヒロ「へぇ〜、そうなの」
宮子「日本にアサガオが伝わったのは奈良時代なんだけど、元々はその牽牛子を採る薬用植物として利用されてたんだって。
花を観賞するようになったのは、江戸時代になってからなんだよ」
ヒロ「そうなんだ」
宮子「あ、でも、毒があるから、素人判断で飲んじゃダメなんだった……」
ヒロ「宮ちゃん……」