ソロモン王が書いたとされる悪魔書『レメゲトン』の中に挙げられている、72人の悪魔の一人。セアル(Sear)、セイル(Seir)とも呼ばれている。
 17世紀のグリモワール『ゴエティア』によると、26の軍団を支配する序列70番の地獄の強大な君主である。東の王であるアマイモンの配下にある。一方、ヨーハン・ヴァイヤーが1577年に発表した『悪魔の偽王国』には『ゴエティア』と共通する悪魔が数多く登場するものの、彼は登場していない。
 トウモロコシ色の長い髪の男性の姿をしていて、召喚されると翼の生えた馬に乗って出現すると言われている。
 何でもできる天才で、不可能な事は全くなく、しかも瞬きをするだけでそれを行うことが出来ると言われている。また、そばにいる人間に幸運をもたらす能力があるので、彼が特別何もしなくても召喚者には良い事があると言われる。
 さらに優しい性質を持ち、盗まれたものや隠された宝物、その他あらゆる物事に関して真摯に語る。

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