インド神話に登場する蛇神ナーガの王の一人。千の頭を持つ竜で、その名は『無限』を意味していて、世界の始まりと終わりにだけ出現すると言われている。
 インド神話ではこの世が始まる以前、宇宙は混沌とした海だったとされ、この時代に3大主神の一人であるヴィシュヌ神がアナンタを船代わりにして、そのうえで眠っていたという。
 また、この世が終わり、全ての人間とナーガ一族が滅び去った後も、再び世界を創造するまでの間、アナンタに乗って、海の上で眠るとされている。

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